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サビキで結果を出すための6つのポイントとは?

私は泳がせ釣りがメインなのでサビキ釣りを精進しています。元々餌釣りから始まったのでサビキは得意でしたが「サビキを極めよう!」と思ったきっかけがあってそれが八丈島遠征です。

あちらではムロアジ(クサヤモロ)を釣って泳がせるのが一般的ですが、キハダマグロ、カンパチ、ヒラマサなどの大型フィッシュイーターを狙う島の釣り師は本当にサビキが上手です。

このムロアジが伊豆諸島の釣りの基本


オヤビッチャやソウシハギ、イシガキフグなどの猛攻をかわして見事ムロアジを釣りそれを元気に泳がせています。

ベイトが濃くて入れ食いの時は何にこだわる必要もありませんが、群が小さい時は相当サビキに慣れていないと貴重な餌(ムロアジ)を手に入れる事ができません。

ではサビキにはどのような研究が必要なのでしょうか?


①当たりサビキを見つける

周りの人は釣れているのに自分だけ釣れないという事はありませんか?それはサビキの種類が合っていないのが原因かも。

針の号数、スキンの色、素材でサビキの種類は変わってきますが、そのタイミングの当たり仕掛けを瞬時に判断する事が大切でこれは経験が問われます。

その経験がない人はコミュニケーション能力でカバーです。つまり釣れている人に聞くのが早いという話ですが、これはしっかりコミュニケーションをとった上で行わないと「結果に繋がる貴重な情報だけ聞こうとする厚かましい人」扱いされるので注意が必要です。

仮にサビキ情報を聞かなくても釣れている人の仕掛けをよく観察し手持ちのサビキから近いものを選べば同様の釣果が得られる可能性もあります。

よってサビキの種類は数多く保有している必要がありますし、色々と試して実績のある仕掛けを見つけておく事が大切です。そのためにも日頃からサビキの練習をしておくといいですね。

サビキをする上で一番の厄介者


以前八丈島で会った観光客のルアーマンが全く釣れないので泳がせ釣りに挑戦しようとしていましたが、餌釣り経験が薄いので全くムロアジが釣れずそちらも諦めるという悲しい姿を目撃しました。

でも仕方ないですよね。慣れた人でも魚影が薄い時のムロアジを釣るのは至難の業ですから日頃やっていない人には無理です。

通常のアジ(10~25cm)やムロアジ(18~35cm)を釣るなら針サイズは3~7号くらいで準備し、スキンの色や素材(※ケイムラがお薦め)も各種取り揃えておくのがいいでしょう。あとは自分で作ってしまうのもありです。


②撒き餌の種類

私はアジ釣りであればアミコマセやパックに入っているアミ姫を使用します。それで問題なく食ってくれますががムロアジに関しては餌を選り好みする傾向を感じる時があります。

普通のアミコマセであればまず問題はありませんがアミ姫やフカセ用の配合餌を嫌う時もあるので手間ですがしっかり解凍させたアミコマセを使うのが一番安全に思います。

アミ姫は手が汚れない、車が臭くならないという点で優秀ですが、サビキ釣りのシチュエーションによっては時折ビハインドを感じるのでお気をつけ下さい。


③層の見極め

上カゴよりは下カゴの方がボトムを取りやすいのでざっくりその場所の水深が把握できます。アジはボトムに近い層で当たる印象がありますがそうでない時もあるので色んな層を探ってみる事が大切です。

私がよくアジ釣りをする横須賀では表層に浮いてくる事も多いのですぐに棚が見つけられない時は幅広く探ってみましょう。


④トリックと上カゴ

魚影が薄い時はトリックが効果的です。ただの疑似餌だけではなく一つ一つの針に餌がついているから当然です。さらに上カゴにしておくとずっとアミコマセが沈降し続けるので回遊のタイミングをキャッチする事ができるし魚影が薄い時のサビキとしては最も優秀なのではないでしょうか。

ただ機動力が問われる泳がせ釣りにおいてはあまりいいとは言えません。餌が数匹釣れたらすぐに泳がせ釣りのポイントに移動しないといけないので片付けが面倒なトリックで泳がせ用の餌を確保するというのは私はあまりしません。

同じ発想なのか八丈島や神津島の地元釣り師もあまりトリックは使用していませんね。


⑤手間を惜しまない

当たりが少ないと仕掛けを投入したまま放置している人がいますがそれでは釣れる可能性を高める事はできません。④でお話ししたようなトリック×上カゴなら放置していても鈴やケミが教えてくれますが下カゴなら手間を惜しまないのが一番です。

小まめにアミコマセを撒く、そこに針を紛れ込ませる、様々な棚を探る... 当たりがない中でもそんな事を続けるのです。釣れていない時に腐らず餌撒きをしていた事で時合いが来た際、周りの釣果と差がつく事も。


⑥複数の釣りポイントを確保

釣りのポイントが一箇所しかないと餌の確保が難しくなります。群が離れてしまったり居てもスレて食わなくなってしまうので何箇所かポイントを把握しておきローテーションさせる事でスレ防止にも繋がります。

我々が神津島でムロアジ釣りをしていた時は二箇所を行き来していましたし八丈島では三箇所以上でムロアジ釣りをしたものです。

サビキの技術が大型魚へと繋がっていくもの


他にもサビキに関する注意点はありますがまずは優先事項を説明しました。

私は誰にサビキを教えてもらった訳でもなく実戦で全て学んできたので、これらを参考にしつつ釣り場で経験を積んで行く事が上達への近道だと思います。

どんな魚がいるか想像するヒントになります

以前神津島でサビキをしている地元の釣り師に話し掛けたら『ここでサビキをすればムロが釣れるよ。まぁ君らよそ者に釣れるとは思えないが。』と大変挑戦的な台詞を吐かれた事がありました。

離島に来れば魚が釣れると勘違いしている内地の釣り人も多いのでそういった人を馬鹿にした発言なのでしょうが、私は一投目からムロアジを釣りそのおじさんよりも先に泳がせ釣りを始めました。

その後滞在中はそのおじさんと普通にコミュニケーションをとっていました。そんな嫌味な事を言う必要はないと思いますが、その嫌味に実力で応えると認めてもらえるので仲間になり易かったりします。

自然相手の趣味なので海を汚さないためにも釣り人は上手くなるべきだと思うし上手くなった方が得する事が多いです。

泳がせ釣りはショアから50kg近いキハダマグロが狙える夢の釣りですがその基本はファミリーフィッシングの定番・サビキ釣り。ぜひ参考にして大魚への切符を手に入れて下さい。






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