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個人の採用に大きな勘違いをしているある編集者の話し

日本の企業ってどこまで偉いんだ。

某会社がライターを募集していたのでおもしろそうだと思いコンタクトを取った。

企業名は伏せられ募集されており、どこのメディアなのかは分からなかった。私にとってどこで書くかは重要なので訊ねたが契約まで教えられないということだった。

個人でなく企業であれば的の外れた対応はしないだろうと一旦はそれを承諾した。匿名応募の案件が個人メディアではなく企業であることはそれまでのメールのやり取りから想像できていたので、とりあえずは不明のまま記事の内容について話しを進めた。

しかし、内容を詰めていく段階で編集側は私のバックボーンを知りたがった。それは私が海外在住であり普通の人とは少し違う環境であったこともあるし経験からどういう記事が書けるか知りたいという意味で尋ねたのだろう。そこについて不信感を持ったわけではないしその質問が投げられることは想定内だ。編集側は読者に反響がありそうな経験ある人材を探したいのだろう。

しかし編集者が私の長所を知りたいのと同時に私もメディア側の長所を知りたい。どこのメディアで書くかによって書けることは変わるし、読者が誰かによってひとつの経験でも見る角度は変わる。記事の書き方だって変わるんだから。

ライターにとってどこのメディアで書くのかは重要なポイントだ。

そしてもうひとつ大事なのが、どういう投げかけを読者にする企業なのかだ。

それによっては私は記事を書かない。私の考えにそぐわない相手であればその相手と私は手を組まない。これは私が仕事する上で一番重要なことだ。組む相手を間違えば私自身が世間から誤った視線を送られることになるんだから。

誰と仕事をするかによって人は大きな影響を受ける

関わる人によって人の人生は変わる。それが公であればあるほど更に大きく人生に影響を及ぼす。友達であれ仕事相手であれ自分の回りに誰を配置するか誰と仕事するかはとても重要なことなのだ。

しかしそんなこと言ってられない、生活のためお金のために記者をしている人は多いし、それが現実だ。個人の価値感を捨ててでも大企業と手を組みたい記者は多いだろう。

しかし、私は大企業であったとしても自分の理念とそぐわない相手であれば契約はしない

実績やお金が欲しいわけでない

私は大企業と仕事をしたという実績が欲しいわけではないし、お金が欲しくて記事を書くわけじゃない、そこが最後まで編集側にはわからなかったようだ。

最後にもう一度メディア情報を教えてくれと訊ねてみたが契約まで教えられませんの一点張りだった。

相手が誰かわからず、何のメディアで書くのかわからないままで何を提案すればいいというのだ。それに話しを進めたところで企業の経営理念に承諾できなければ私は書かないのだから、記事のやり取りについて話しを進めている時間も無駄になる。

記者は編集者が決めた記事内容に従って書くだけなのか?

編集者に従うだけの記事が欲しいならAIを使えばいい

何を書いてもらうかを決めるのは編集側で、書き手側はどこに向かって書いているのか相手が誰かもわからないまま言われたことに従って書けと言われているようだった。最後まで編集側に全ての舵が握られたまま話しは進んだ。

企業が相手を選ぶのと同時に個人も相手を選ぶ

企業側だけに採用する人を選ぶ権利があるわけではない。

企業が個人を募集する際に採用側は大きな勘違いしている。

誰と一緒に仕事をするか選ぶ権利は個人にもある

テストライティング前に、どこで書くのかメディア情報を教えて欲しいと最後にもう一度訪ねたが、答えはNOだった。こちらは大手企業で引く手あまたの応募者の中から、あなたに対応してあげたんだと言わんばかりの返事がきた。

編集者は自分達だけに選択権があると思い込んでいる

実際、権力とお金で尻尾振って書きたがる記者は多いだろうし、それが彼らを勘違いさせる発端になっている。

自分達の計画通りの記事が欲しいなら尻尾振って書くライターを選べばいい。そしてAIのような記事しか書けないありきたりなメディアを作っていけばいいんだ。



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