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あなたを救う「たったひとつの」ワナ?

こんにちは、タビィです。

長い時間、心のどっかで誰にも話せない「つらさ」を抱えて生きてきた・・そんな私たちが、「早く楽になりたい」とか「いつか安心して暮らせるのだろうか?」とか、そう言った不安・焦りに支配されている時、衝動的に飛びつきやすいフレーズがあります。

それは、書籍などでよく見られる

「たったひとつの〜」

というフレーズです。

私が見てきた事例をもとに言わせていただくと、CPTSDのヒーリングに関しては、「たった一つの」ということはありません。(もちろん、学術的に見て、一定のパターンをたどるというのはあります)

もっと絶望的な言い方をしてしまうと・・・

その「たったひとつ」は、自分で時間をかけて見つけるしかない、です。

希望がないように聞こえるかもしれませんが、この「絶望」がスタートです。

外に救いを求めない。

この地盤が崩れると、まやかしの「ヒーリングもどき」に足元すくわれます。たとえば、カルトみたいな集団に絡み取られるとか。

「たったひとつの」という見解を否定はしません。

書籍でもセミナーでもプログラムでも、それを執筆した人、主催する人・団体にとっては、「それ」が結果的に「たったひとつ」として残ったのかもしれません。そして、「これだ!」という確信から逆算して、解決に至る最大公約数だと結論づけたのかもしれません。その善意は否定しません。

ただ、それは、その人にとって、最終的にそこに落ちた、腑に落ちた、ということであり、その人の(書籍なり映像なりセミナーなり)商品の題名であるだけであって、あなたの血肉となるとは限りません。

あなたにとっての万能札になるとは限らないんです。

あなたはあなたで、毎日毎日「不安に向き合うこと」や「自分軸を選び続けること」や「あの時ああすればもっとマシだったかもしれない過去、そして、こうしてれば今頃ああなってたかもしれない、妄想のストーリーや思い込みを諦め続ける(手放す)」といった、地道なプロセスを通して、あなたにとっての「真実」を踏みならしていくしかありません。

なので、お願いです。

「たったひとつの」魔法の杖なんかに全体重をあずけないで、
「たった一人」の自分の味方になりましょう。
「わたしがついてる」と自分に言い聞かせましょう。

いかなるときも、あなたは一人ではありません。
一緒に進みましょう。

自分だけのヒーリングのレシピを、時間をかけて自分で作りだしましょう!

それを(その大仕事を!)避けようとするのは、意識下の無力感や自己無価値感に支配されているからです。だから、早く楽になれそうな「たったひとつ」に飛びつく、しがみつく。

あなたをときどき襲う将来への不安、他人と比べたときの焦り・・・意識の上では「これまで無駄にした時間を取り戻す」とか「これで一挙解決」という合理化によって、「たったひとつの」ワナに自分からハマりに行くのです。

私も「たったひとつ」を謳った(なんか言葉が悪くてすみません・・)商品を数多(?!)購入して、丁寧に実践もしたつもりです。その中で、いろいろと自分の好みやライフスタイルに合うように改良して、自分の地肉になった(した)方法や考え方もあります。なので、「購入」自体を否定はしません。

しかし、だからといってそこで安心するのは、意識上の理解とは裏腹に、全く効率よくありません。単に、抗えない不安・焦りを、「たったひとつの」魔法の杖にすがることで、抑えつけようとしているだけだからです。

時間をかけて、自分を知る。

都合の悪い・カッコ悪い・人には恥ずかしくて見せられない・・・そんな自分こそ自分です。その、時間をかけて統合された本当の自分が、あなたの救世主です。

思い切って言ってしまいますが、
「たった一つの」という装飾フレーズは、
成長過程の心理的損傷が解消されていない人にとっては、むしろ「トリガー」でしかありません。

不安に対する反応の一種である、「早く終わらせてしまいたい」を刺激するトリガー。自己無価値感から逃避したい「今度こそ」を刺激するトリガー。(トラウマ反応のトリガーはまだまだありますので、またの機会に詳しく書きます)

「たった一つの」というマジカルワードに飛びつかずに、じっくり腰を据えて、自分に自分らしさを思い出すチャンスを与えてみてください。

そのための足がかりとして、たまたま目に付いた「たったひとつ」に手を伸ばす、それくらいの気持ちで♡

最終的に「これが私の大きな(もしかしてたった一つの?)転機」となるかもしれません。

でもそれは、あなたが自分で味わって決めること。
他人の「コピーライティング」の効果を自分の結果で証明できなかったからといって、落ち込んだり不信感を抱いたりするのは、全くのナンセンス!

「たった一つの」ではなく、「自分らしい次の一手」を信じて、それに集中してください。

ご相談お待ちしてます。(画面一番下の”クリエーターへのお問い合わせ”リンクからどうぞ)

では、また次回☆

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