見出し画像

宮崎から震災被災地熊本旅 イグチさんとイワシおびきを食べ、一文字ぐるぐる(2/2) 2016年12月16日(金)-18日(月)

宮崎の友・イグチさんを訪ねた宮崎旅の続きです。有名銘柄を世に送り出す焼酎蔵への訪問、そしてイグチさんと別れ、わたしは熊本へ向かい知人と再開します。
注)2016年12月の記事になります。


◾️超有名銘柄「杜氏潤平」の蔵へ

憧れの蔵のひとつですね

続いて、「杜氏潤平」で一躍有名になった飫肥の「小玉醸造」へイグチさんに連れて行ってもらいます。こちらの杜氏である潤平さんは、イグチさんやわたしと同い年で、「京屋酒造」や「黒木本店」などで造りを学まれていたそうです。

焼酎を利かせていただきます

「小玉醸造」の焼酎は、いつ呑んでもスムースで、品格を感じさせてくれ、そんなところがわたしの好みです。原料芋であるコガネセンガンの旨味・甘みだけでなく、複雑なニュアンスもそこかしこに隠され、それが余韻として舌に残る愉悦感が絶妙です。
まるで、高級ワインを呑んでいるかのような感覚を覚えます。

なんにせよ、毎度毎度、イグチさんはドライバーなので呑めないのに申し訳ありません、という具合となっています。

◾️二日連続の宮崎の夜を楽しみ、「寿福酒造」へ

「とらや」で呑みます
軽く火を通した鶏レバー
もも肉炭火焼き

宮崎市内に戻り、夜は「炭火串焼きとらや」「ブルーツリー」と宮崎の夜を満喫です。朝締めた平飼い鶏を満喫できる「とらや」、相変わらずマスターがかっこいい「ブルーツリー」とこれでもかと楽しませてもらい、充実感の中で眠りにつきます。

なお、宮崎市では生で鶏肉を調理する際、とても厳格なガイドラインが設けられています。参考までにガイドラインを添付しておきます。

しかし、「とらや」のご主人とイグチさんとの会話が最高に可笑しかったです。冗談なのか本気なのかわからないご主人の発言を、イグチさんが上手く受け止めつつ話を引き出し、濃ゆいローカルネタで楽しませてもらいました。

翌朝はイグチさんと熊本は人吉の「寿福酒造場」にお邪魔し、焼酎界で知らぬ人はいないでしょう、寿福絹子さんから焼酎造りについていろいろ伺います。

寿福絹子さん、本当にチャーミングな方で一気にファンになってしまいました。そして、丁寧に説明を伺っていくと、あの美味い焼酎がどうして生まれるのか、蔵にお邪魔して身を持って知ることができました。

「いっぱい焼酎造らんかっていう話も何度もあった。けど、やっぱり今の造りじゃなきゃウチの焼酎にならん思って、貫いてきた。けどまあ、毎回毎回造るたびにしんどいけどねぇ」と絹子さんは笑ってみせました。

◾️熊本へ向かい震災復興支援に取り組む知人と呑む

熊本ラーメンを食べに
濃厚スープがくせになります

その後、人吉の名店「天琴」で熊本ラーメンを食べたあと、大変お世話になったイグチさんと別れ、わたしは一人熊本市を目指しました。
熊本には、2016年4月14日に発生した熊本地震の被災地支援で、某自治体から派遣されている知人の女性を訪ねることにしていました。

夜、彼女のオススメという「和食舟徳」という店で待ち合わせます。
こちら、本格的な酒場感あふれる店で、熊本の郷土料理から鮮魚から馬刺しからとにかく美味しくてびっくりしました。
サシが見事に入った馬刺し、(馬)レバ刺し、カワハギお造り、辛子蓮根ときて、特にも衝撃を受けた郷土料理が「一文字ぐるぐる」でした。

一文字ぐるぐる

分葱をさっと湯がき、ぐるぐる巻いたものなそうです。
ぱりんと弾ける食感が完全に未知との遭遇で、宮崎の「イワシおびき」と並んで九州遠征の収穫となりました。家でも再現できるかどうか、後日試してみたが上手く再現できませんでした(苦笑)

ここのご主人は盛岡に旅行でいらしたことがあり、納豆巻きの元祖である「三寿司」で納豆巻きに出会って感激したそうで、メニューには納豆巻きを載せているということで、たしかにメニューを見ると「納豆巻き」と書かれていました。熊本で出会う、盛岡発祥の納豆巻きのエピソード、面白いものです。

その後、店を移り、被災地支援で全国の地方自治体から当地に派遣された方々と交流させてもらいました。
おばんざいを目の前に、熊本までに来る途中にお邪魔した人吉の寿福絹子さんの手造り常圧米焼酎をいただいたわけです。

 

全国各地の公務員の方々と酒を酌み交わし、なんだかほんわりあったかな気分になりつつほろほろ酔っていきます。
熊本は本当にいいとところだな、人も料理も酒もいいです。本当に、心から一日も早い復興を願うのみ、そう思って焼酎湯割りを延々と呑み続けたのでした。

今回もイグチさんはじめ、いろんな方にお世話になった旅でした。また、九州が好きになりましたね。

(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?