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【盛岡市八幡町】ヴィンテージ焼酎が呑める間借り営業酒場「黒ヂョカ」

バイス

仲間内の呑み会を終え、一人で八幡町方面へふらふらと歩きした。「七輪や」にて、生ビール〜角ハイ〜麦焼酎ロックとけっこうなペースで呑んだから、だいぶ酔っていました。

「メゾンプラザ藤屋」の二階の奥の方に店を構える「黒ヂョカ」を訪れます。「黒ヂョカ」は、元々大通で店を営業されていましたが、店主・久保田さんは、並行して営業していた岩山の「喫茶GEN・KI」へ注力することとなり、大通の店は閉めていました。

通りに向けたA看板

が、金曜日土曜日のみ、元々「古船」という居酒屋があったところで、居抜きで間借り営業されていました。
注)2024年2月現在、諸事情により「黒ヂョカ」の営業はしていません。

さて、いつものように笑顔で迎えてくれた久保田さんにバイスを注文します。盛岡では、まだまだ呑む文化がなく、たまにしか口にできません。

しかしです、あの甘酸っぱい風味がたまりません。真夏に呑むと最高です。で、焼酎はやっぱりキンミヤでしょうか。いずれ、甲類焼酎は必須ではあります。 

花邑

バイスを呑み終えると、久保田さんから日本酒「花邑」を勧められました。こちらの一杯、さすがの品の良さです。含み香も穏やかで、主張しすぎずにとても良いバランス。

「堀の井」
出汁枝豆

お通しの枝豆は、硬めに茹でたものを酢の効いた出汁かなにかに漬け込んだものらしく、味わいも食感もとても良く、「花邑」がすいすい進みます。

「花邑」をあっという間に呑み終え、紫波町の「堀の井 純米大吟醸 生 吟ぎんが」を久保田さんに注いでもらいます。

油揚げチーズ焼き

酒を「さつま寿」に替え、これをロックでいただきつつ、油揚げにチーズを乗せてこんがりオーブンで焼いたものをいただきます。サクサク食感にチーズのコク、これはいいツマミです。

究極の一本

見慣れない古いボトルがカウンターに並んでおり、久保田さんに聞くと、だいぶ前に鹿児島の焼酎蒐集家から大量に譲ってもらった未開封の本格焼酎の中の一本を、店に持ってきたとのことでした。

宮崎県はえびの市にある「明石酒造」が醸す米焼酎なのですが、早速、宮崎の友・イグチさんにメッセンジャーで聞いたところ、15年以上熟成した焼酎の仕次ぎで出荷されるそうです。

仕次ぎ、とは、古い焼酎を瓶詰め・出荷したら、次に古い焼酎を減った分だけ付け足して、質の高い熟成焼酎を安定的に供給するための熟成方法のひとつと言ったらいいでしょうか。

まあ、これに関しては、スペインの醸造酒であるシェリーの「ソレラシステム」をイメージしていただければわかりやすいかもしれません。

で、イグチさんから「絶対呑むべし」とメッセージが追加できましたので(笑)、ショットグラスに一杯500円(やっす!!)で注いでもらって呑んでみますと、まあ、なんという芳醇さ、なめらかさ、圧倒的な濃密さ。

「うまい!!!!」としか声に出せず、ぐいぐいと40度もある焼酎をあっという間に呑んでしまったのでした。

こちら、公式サイトから商品情報もないことや、ネットの酒販店さんでも品切れ状態なっているなど、限りなく情報がないところをみると終売品なのかもしれません。なので、なおさら貴重な一本を見つけられたということになりそうです。

この「明月 原酒 長期貯蔵」が、いつの時代に造られたものかはわかりませんが、また機会があれば呑んでみたいと思います。 

さすがに酔いました。

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