バーチャル旅行 in ローマ

イタリアには「Meravigle」という町/歴史紹介番組があります。パーソナリティーはAlberto Angela(wiki)という58歳のイケメン。で、この、アルベルトさん、ロックダウン中に「イタリアに活気をつけよう！ドローンを駆使してMeravigleの番組放送を続けよう！」と、ドローンを使ってロックダウン中も番組制作を続けたそうで、昨日はそのローマ編が放送されました。その中で、「ローマの地図を見ると、隠れた遺跡が発見できて面白いですよ～」と紹介されていました。なるほど、実際に行ってみると何てことない場所でも、バーチャルで旅をすると見方が変わる！と思ったので、いくつか紹介してみようと思います。

Circo Massimo (チルコマッシモ)

まずは、超なんてことない場所代表格のチルコマッシモ。地球の歩き方に載ってるくらい有名な場所で、映画「ベン・ハー」の撮影の地ということもあって訪れる人が多いかと思います。ただ、行ってみると松が生えてるだけのただの空き地。どちらかというと、奥に見えるパラティーノの丘(ローマが誕生した場所)の方に目が行く。

しかし、この空き地にはかつて石と大理石で作られた古代ローマの競技場があったのです。期間限定でチルコマッシモエクスペリエンスというイベントが開催されていて、VRゴーグルをつけて古代遺跡を見ることができるんです(HP)。行くとマジで何もないところ、でもバーチャルだと楽しめる場所第１位としたいと思います。

Piazza Navona (ナヴォナ広場)

次に紹介したいのがナヴォナ広場。こちらも、地球の歩き方にも載っている有名な観光地です。噴水がすごく素敵で、映画「天使と悪魔」のロケ地の１つでもあります。しかし、ただの広場だと思って観光するだけではもったいない、上から見てみると...​ナヴォナ広場が縦の楕円形であることが分かりますか？

実は、この場所にはかつてドミティアヌス競技場(wiki)がありがありました。現在は、ナヴォナ広場の地下に遺跡が隠れていて、博物館として公開されています。Youtubeの動画1:40あたりかたバーチャル体験ができます。

Piazza dei Satri (サティリ広場)

こちらはMeravigleの番組内で紹介されていた場所。隠された遺跡はカンポディフィオーリ広場東側に位置します。行ってみると普通の建物、しかしGoogle mapでみると建物が半円状になっているのが分かります。ここには紀元前、ポンペイウス劇場(wiki)が存在しました。ポンペイウス劇場は、グナエウス・ポンペイウスが古代ギリシアの劇場の特徴を取り入れて建設させたとされており、ローマ劇場の原型とも言われています。

ユリウス・カエサルが暗殺されたのはフォロロマーノの神君カエサル神殿だと思っている人が多いですが、神君カエサル神殿はカエサルが火葬された場所で、実際に暗殺されたのはトッレ・アルジェンティーナ広場、正確にはこの広場に隣接するポンペイウス劇場の舞台後方の回廊だと言われています。