松本裕文の列島旅ぐらし仮ぐらし

2008年よりNPO法人釜ヶ崎支援機構の若者住居喪失不安定就労者支援に携わる。2013年6月より事務局長。趣味は、ぬか漬けづくりとガンダム・トーク。活動におけるテーマは、移動しながら生活する人々の権利の養護とアジールづくり。

松本裕文の列島旅ぐらし仮ぐらし

2008年よりNPO法人釜ヶ崎支援機構の若者住居喪失不安定就労者支援に携わる。2013年6月より事務局長。趣味は、ぬか漬けづくりとガンダム・トーク。活動におけるテーマは、移動しながら生活する人々の権利の養護とアジールづくり。

最近の記事

ホームレス支援の歴史をぶっちぎれ!釜ヶ崎支援機構の選択は!?

 2013年より務めてきました釜ヶ崎支援機構の事務局長を後任に譲るにあたりまして、会報の巻頭言を書く機会をいただきました。この機会を存分に活かし、言いたいことをわりとテキパキ(テキトーに?)書き残しておくことができました。不勉強ゆえの恥ずかしさと掘り下げの無さとはこれから身に摺り込みつつ引き受けていきたいと思います…以下会報58号の巻頭言です。  歴史を振り返るほどに、ホームレス状態であること・不安定居住の状態であることの問題がなくなるということを想像することは難しいことで

    • 梅田さんにたずねて

      この記事は、地元でカミングアウトして、LGBTの人たちやHIVを持って生活している人たちに寄り添いニーズを代弁できる居宅介護支援事業所をめざした「にじいろ家族」、セクシャルマイノリティやそれ以外のことについてもいろいろ話せる交流の場「ロカボを食べながらHIVを知る会」などを通し、西成―釜ヶ崎で力強く活動していた梅田政宏さんの追悼のため、釜ヶ崎生きづらさ研究会編梅田政宏さん追悼文集『にじいろ 梅田さん これからも共に』寄稿したものです。 …  …  …  …  …  …  … 

      • 釜ヶ崎でのワクチン接種支援と見えてきた課題について、短いレポート

         新型コロナウイルスのワクチン接種、ホームレス状態で生活する人が多い釜ヶ崎でも接種を支援する動きが始まっています。  写真はあいりんシェルターでのワクチン接種相談会のようすです。  あいりんシェルターは、65歳以上の高齢者が多数利用していることから、高齢者施設に準ずる施設と位置付けられました。地域の医療機関との連携で医療従事者向けワクチンの余りを活用して接種を進めています。これにより65歳以上の高齢者約90人が7月上旬までに2回目までのワクチン接種を終える予定です。シェル

        • 『支援付き住宅 大阪釜ヶ崎の状況』認定NPO法人抱樸noteより(その1)

           釜ヶ崎には、また西成には敷金・礼金・保証人無しで入居できる部屋がけっこうあります。居宅保護を申請する方が多いので、貸主・仲介業者が対応してきたのだと思います。  良いものから悪いものまでいろいろなサポート(なかにはサポートと言えないものもあるかもしれない…/そして何が良いサポートで悪いサポートかを決めている基準もいろいろかもしれない)を貸主・介護事業所・支援団体がしています。  そんな福祉のカオスの中にあって、ひとつ箍が外れた独創的な居住支援を試してみよう。それが「大阪

          『農業分野の仕事づくりを釜ヶ崎で!』ご挨拶より

          2019年の12月に開催した講演の集いでのはじめのご挨拶です。1年以上経ってほとんど進展がありませんが、大阪で新型コロナの緊急事態宣言が一旦解除される時期に、そろそろこれからすべきことを思い出しておきたいと思い、アップいたします。 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …  皆さんこんばんは。釜ヶ崎支援機構の松本と申します。今日は「始めの挨拶と締めくくりの話をしてくれ」と言われまして、私最も農業から縁の遠い男でございまして、果たして役

          『農業分野の仕事づくりを釜ヶ崎で!』ご挨拶より

          ホームレス状態と特別定額給付金

          新型コロナ・ウイルスの影響で起きている困窮状態や生活の逼迫を緩和することを目的に特別定額給付金の支給を国が決め、手続きが開始されました。  本人確認書類・住民票と住所・銀行口座、どれもが、ホームレス状態で生活する人が持ちづらく、失いやすいものです。もしこのまま、国・自治体による給付の運用の緩和が行われなければ、ホームレス状態で生活している方に、たくさん給付を受けられない事態が生じることでしょう。  「申請主義」の考え方や、「自己責任」論によれば、給付を受けられないのは、「

          ホームレス状態と特別定額給付金