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【明治神宮】100年の歴史で初!!アート展の舞台に。

・「神宮の杜」のことを理解して、初のアート展の世界を覗いてみたい方
・芸術と神社が好きな方

100年前ここは荒地でした

出典:明治神宮境内掲載パネルより

東京ドーム15個分の土地に100年前のことでした。。。。
・大正9年(1920年)地方青年団が木々を持ち寄って奉仕活動
・10万本の木を延べ11万人の青年団が植樹、隣同士が同じ木にならないように植樹
・100年手入れしなくても100年後には広葉樹を中心とした極相林(クライマックス)に到達するという永遠の森が形成されることを考えられた

私も神宮の杜は人工の杜だったことを3年くらい前に知りました。

神宮の杜全景 100年祭告知

出典:明治神宮境内掲載パネルより

代々木駅から北参道を通って本殿に向かおうとしていると、杜の中に突如、白い虎が!!!
彫刻の彫りの部分を遠目に見ると虎の質感が柔らかく感じ、張子の虎じゃないかと見間違えました。


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"Animal 2012 - 01B"
三沢厚彦 Atsuhiko Misawa

等身大の動物の木彫をやっている作家で展示されている場所に、作家のよく使う木が幾つかあったためその場所にしたそうです。

オリジナルの木製の彫刻はあって、ここに展示されているのは長期展示に耐えられるようにブロンズ製で再現されているものです。

虎が向いている方角は「清正井(きよまさのいど)」だそうです。


神宮の杜 野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」

全ての展示作品は、参道は神聖な場所のため搬入も車は使えず、人力で搬入したそうです。


鹿のツノ

”Wheels Of Fortune”
松山智一 Tomokazu Matsuyama 

NY在住のためこのコロナ禍の中でご本人の移動もままならないなかでの展示
尖った部分は、鹿のツノでしょうか、周辺の木々との調和からして、木の枝のようにも見えます。
Wheels の部分はWheelなのですが、場所が神社なので鏡の銅鏡の文様のようなものが彫られていて神宮の杜への畏敬の念も込められているのかと感じました

鹿は神の遣いとして知られていますが、自然と造形との対比、100年も杜の中に神の遣いとして出現した造形が解き放つ明るい輝きと杜の穏やかで柔かな光との対比と溶け込むような感覚を沸き起こしてくれるところも非常に面白い作品でした

自然の中から飛び出してくる造形物をみて考えさせてくれる現代アートの真髄


白い鹿

”White Deer (Meiji Jingu)” 2020
名和晃平 Kohei Nawa

元々、石巻に6mのWhite Deerがあるが、それを移動させることは無理だったので、新作での展示。ホワイトパールの色になっている

隈研吾の設計で2019年10月にオープンした明治神宮ミュージアムの入口付近に展示されていていました。


最後の作品を探して再度、明治神宮に。そこで「引き寄せ」で出会えたのは!?


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