[ネパール/カトマンズ]滞在時間ほぼ一日、ネパールの首都を弾丸で観光した話
ポカラからカトマンズへ
インドのバラナシから陸路でネパールに入国し、最初にポカラという街に辿り着いた。
湖を中心にゆったりとした時間が流れるその街の居心地の良さに甘え、想定よりもながくそこに滞在してしまった僕は、ネパールの首都であるカトマンズには一日だけ滞在することとして先を急ぐことにした。
ポカラからカトマンズまでは直通のバスが出ていた。
途中休憩を何度もはさみながらバスはゆっくりと進んでいき、ポカラの街を出てからおよそ11時間ほどでカトマンズに到着した。
カトマンズの安宿街
カトマンズでの拠点としたのは、タメル地区と呼ばれる旅行者の集まる安宿街だ。
そこで選んだ宿はプライバシーはほぼ無いに等しかったが、一泊300円でふかふかのベッドを一つ借りられるのだから貧乏旅の僕にとっては有難いことこのうえない。
カトマンズに到着した頃には既に20時を過ぎていたので、この日は宿の近くで夕食をとり、次の日の弾丸観光に備えて早めに就寝することとした。
アサンチョークとインドラチョーク(朝市)
翌朝、一日でカトマンズを満喫するために早朝から活動開始。
まずはカトマンズ市街地に位置するアサンチョークとインドラチョークへ。
"チョーク"とはネパール語で"交差点"といった意味であり、アサンチョークとインドラチョークとは、要はアサンとインドラというエリアにあるマーケットという意味である。
いずれのマーケットも早朝からなかなかの賑わいをみせていた。
ここで、バナナ、セルロティ(ネパール風米粉ドーナツ)、チャイの完璧な朝食セットを購入して腹ごしらえを済ませた。
ついでに、おばちゃんがヒマラヤ岩塩を試食させてくれたので、一応ひと袋購入しておいた。
塩なんていくらあっても困らない。
世界遺産・バクタプル
朝市を楽しんだあとはローカルバスに乗ってカトマンズ郊外へ向かった。
1時間ほどバスに乗って到着したのは、世界遺産にも登録されているバクタプルと呼ばれる街だ。
ここはネワール文化とともに発展してきたかつての王朝の首都であり、15世紀~18世紀にかけて栄えたという当時の街並みが現存している。
この日は幸運なことに天気がよく、綺麗な青空とバクタプルの茶色い街並みとのコントラストがなんとも味わい深かった。
そんなバクタプルの街並みを散策するだけでも十分に楽しめたのだが、僕がここに来たのには別の目的があった。
それが、ヨーグルトの王様と呼ばれるバクタプル名物のズーズーダウを食べることであった。
味の感想としては、確かに濃厚なヨーグルトといった感じで美味しかったのだが、これがヨーグルトの王様なら日本の飲むヨーグルト(砂糖入り)はヨーグルトの皇帝だな、なんてことを思ったりした。
まぁ単に僕が甘党なだけではあるのだが。
なんにせよバクタプルの街自体は、観光名所でありながらそこに暮らす現地の人たちの生活を感じることもできる穏やかな空気が流れる非常に素敵な場所であった。
ネパール最大の仏塔・ボダナート
バクタプル観光を楽しんだあとは再びカトマンズの街に戻り、そこから別のローカルバスに乗ってこれまた世界遺産に登録されているボダナートへ向かった。
ボタナートにはネパール最大の仏塔があり、その中心にはかの有名なブッダのお骨が埋められているという。
そんな仏塔の周りをお土産屋さんやレストランなどが取り囲み、そこを右回りで歩いていくのがマナーなんだとか。
信心深い人たちは真言の刻まれたマニ車を回しながら歩いており、カラカラと心地の良い音を街全体に鳴り響かせていた。
別に何か悪いことをしたわけではないのだが、仏塔に描かれた大きな目にありとあらゆることを見透かされているようで、なぜだかほんの少し決まりが悪かった。人は誰しも罪深い生き物であるということなのだろうか。
仏教の聖地でありながらそんなキリスト教の教えを思い出してしまった。
世界を見渡すというこのブッダアイにすっかり心惹かれてしまった僕は、近くのお土産屋さんで大量のブッダアイを買い込んだ。
これからも目をかけてくれますように。
まとめ
その後カトマンズの街に戻り、僕の弾丸観光は終了した。
一日だけの滞在ではあったが、カトマンズの魅力を十二分に感じることができた。
ただ、カトマンズの前に滞在していたポカラの街もしかり、時の流れを忘れてしまいそうになるほどののんびりとした空気感こそがネパールの魅力の一つではあると思うので、できることならゆっくりと時間をかけて観光したかったのが本音ではある。
カトマンズ、また時間がある時に訪れたいものだ。
2024.01.10
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