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ネパールひとり旅 『雑な郵便局』

2020年1月 ネパール旅行記 Vol.04

電線がカオス

スワヤンブナートから町に降りて、郵便局へ向かう。

旅先で大事な人たちにポストカードを送るのは、私の大いなる楽しみのひとつである。ウキウキしながらもあなたのことを忘れていないと伝えることは、アタイなりの大切な愛情表現なのだ。実際暇つぶしにもなるし。

赤いクルタの女性たち。アースカラーの街に映える!

途中、人気店でのモモ休憩を入れてだいたい6キロの距離。

ホコリがすごいと聞いていたので、マスクを持参していたが、これは正解だった。なくてもそれなりにやり過ごしたと思うけど、あちこちに土埃が舞っているし、なんとなく空も霞んで見える。
そんな中、鮮やかさで目を見張るのは、女性達の赤い服。
女性は大体、赤やピンクの何かをアウターのどこかに取り入れている。
可愛い。

newa momo。
我ながらよく見つけたなーってくらい控えめな看板しか出ていない。通り過ぎ注意です。

途中モモ休憩。おいしいんだけど、こう言う時やっぱりひとりは難しい。大食い自慢のアタクシではあるが、ここは一皿が限界。持ち帰りして冷めてしまっては、台無しだろうし、厳選1択に託すことになる。
結果美味しかったので問題ないけど、やっぱいろいろ味わいたいよねー。

ここで注文決めなくても大丈夫。
中にもっと見やすいのあるから。
確か水牛のmomo。美味しかった!

郵便局は、およそ機能しているとは思えない雑な空間だった。『引っ越しの荷造りをしていたんだけど、面倒になったからやめたんだよね』といった風情の段ボールと、紙切れが散らばったカウンターと、角材と、何やってるかわからない数人の大人たちがぶらぶらしている。

雑然とした空間にあって、唯一揺るぎない確実性を担保した緑のゴミ箱。
捨ててはいけないものは、むしろこっちに入れておきたい。

切手は貼っていたので、あとは投函するだけなのだが、ポストが見当たらない。カウンターの奥に座っていた電話中の女性に『出したいんだけど…』と目で訴えながらハガキを見せると、頂戴、ってな風に手を差し出される。

え大丈夫なの?あんたに渡して大丈夫なの??電話中じゃん?ほんとにぃ???
めっっっっちゃ信用できない。

しかし渡す。そうするしかない。

しぶしぶの委託をして郵便局を後にする。

カプチーノしか頂かなかったけど、ケーキも食べりゃよかったと、今頃。

Uターンの道のり、途中にあった小さなカフェでコーヒー休憩を入れる。
コーヒーは美味しいし、雰囲気もいいのでそこそこに長居した。

ハガキは無事、日本の大切な人たちに届いていました。
郵便局の皆さん、疑ってごめんなさい。
そして、ありがとう。


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