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手作り青しそジュース

今年は、裏庭の大葉が大量に取れている。薬味としてだけでは食べきれないので、ポン酢をかけて青しそサラダとして食べたり、乾燥させてドライ青しそを作ったりしている。それでも、食べるのが私だけで家族は食べない、というのもあって、次から次へと葉が出てきて食べきれず困っていたら、青しそジュースなるものがあることを知った。これは作るしかない。

材料は、大量の大葉と、水と、砂糖と、りんご酢。甘過ぎないように、酸っぱ過ぎないように、砂糖もりんご酢も少なめにしたせいか、とてもくっきりとしたしそ味になった。

そのしそ味は、青しそなのに、梅干しと一緒に入っている赤しその味だったので驚いた。大葉をそのまま食べると、赤しその味のような気がしないのに、なぜ? 炭酸水と混ぜて飲むと、ほのかなしそ味になるけれど、やっぱりそれは赤しその味。私は大葉が大好きだけど、赤しそは好きじゃない。でも、実は同じ味だったってことなのだろうか。なんだか腑に落ちない。そんな思いのまま、青しそジュースを飲んだ。

そう言えば、私は酢が苦手だった。酢の物とか酢豚とか酢漬けのらっきょうとかが苦手で、十年くらい前に「すっぱいものが嫌いなんですね」と同僚に指摘されて、初めて気づいた。年を取ってきて味の嗜好も変わり、だいぶん食べれるようになったけれど、やっぱり好きではない。酸っぱ過ぎないように、りんご酢は少なめにはしたけれど、青しそジュースはわずかに酢の酸味もある。

赤しそと、酢。嫌いなもののダブルパンチだ。青しそジュースは身体にいいらしいし、せっかく作ったから全部飲むけれど、きっともう作らない。夫と娘に飲むか聞いてみたけれど、断られたし。庭でまだまだ成長しているたくさんの大葉、どうしよう。

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