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最長片道切符の旅2021(BRT版) 記録 <47日目:博多~諫早(長崎)>

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2021年9月18日(土)

前日までの台風の影響は少なく、朝から鉄道は定刻で運行していた。良かった。

253 博多0808→新鳥栖0820(九州新幹線つばめ313号熊本行)

博多を去る。

1駅だけ乗車。

新鳥栖に到着。

最長旅での新幹線区間はこれにて全て終了。新幹線に乗車した区間一覧を以下の記事にまとめた。

立派な駅舎。

台風の影響がまだ残っており、特急が一部運休していた。引っかからなくて良かった。

254 新鳥栖0853→吉野ケ里公園0904(普通肥前山口行)

ついに目的地「肥前山口」の文字が…。

吉野ケ里公園駅で下車。改札を出るとき、前も最長片道切符見せてきた人いたよ~、と駅員さんに話しかけられた。終わったらきっぷどうするの?と言われ、家で大切に保管すると思います、と答えた。気さくな方だった。

駅から15分ほど歩き到着。小学校の社会で誰もが習う「吉野ヶ里遺跡」、ついに来れた。

園内はめちゃめちゃ広い。門から入口までも割と歩いた。

遺跡の見える風景。

まずは入口から一番近い資料館を見学。入園料さえ払っていれば園内の施設は全て無料なのがありがたい。「五斗長垣内遺跡(ごっかさいといせき)」なんて読めるかー!と思っていたら、後日ブラタモリ淡路島に出てきてビックリしたのが印象に残っている。

園内には竪穴住居も多数あり、その多くに入ることができる。入口はなかなか狭く、リュックをぶつけないよう慎重に出入りする。

中はこんな感じ。狭いので写真では伝わりづらいが、屋根や柱もしっかり復元されているよう。

弥生時代にタイムスリップしてしまったかのような光景。すごい…。

高床式倉庫。いわゆる「鼠返し」を間近で見たのはたぶん初めて。

にわか雨が降ってきたので、高床式倉庫で雨宿り。

2つ目に見つけた資料館は、遺跡で出土したものなどの展示が主だった。

各資料館には必ずスタッフさんが1名以上はいらっしゃった。すごい。

続いて南内郭へ。ここにもスタッフさんがいらっしゃって、それぞれの建物について説明してくださった。

見張り台にも上れるようになっている。

守りのためのお堀「環濠」がしっかり見える。小学校では字面と写真だけで習ったが、実際に来てみると感動の度合いが雲泥の差。

間近で見るとこんな感じ。

倉が集まるエリア。

いよいよ政の中心地である北内郭へ。左側の大きな建物は主祭殿と呼ばれ、儀式や政治決定が行われていたらしい。

主祭殿も中に入ることができる。当時の様子の再現。
ちなみにここにもスタッフさんがいて軽く案内してくれた。吉野ケ里歴史公園、至れり尽くせりで素晴らしい…。

甕棺の列を抜け、資料館へ。

ここは北墳丘墓と呼ばれ、歴代の王が埋葬されているそう。

園内バス(無料!)で入口へ戻る。

併設のレストランで昼食。

少し奮発して「弥生鴨御膳」をいただく。当時の食事の再現らしい。とても美味しかった。

公園を後にする。マンホールにも遺跡の様子が。

駅に戻る。本当に素晴らしい公園だった。元々は1時間ほど見学してすぐ駅に戻る予定だったが、なんと4時間弱も滞在してしまったらしい。

コロナ禍で休業や縮小を迫られている博物館・公共施設が多い中、吉野ケ里歴史公園はできる限りの対策を徹底した上で通常通りの営業を続けていた。広い園内の至る所にスタッフさんがいて説明をしてくださったり、質問に答えてくれたりした。価値のある史跡を保存し広く伝えていく、博物館の義務感や矜持を強く感じた。入園料も安すぎて経営が大丈夫なのか心配になるほどだが、今後の発掘や展示にも大いに期待している。

ありがとうございました。

255 吉野ケ里公園1328→肥前山口1358(普通早岐行)

先ほど見学していた公園の脇を抜け、いざ肥前山口へ。

最長片道切符のルートで最後に通る都道府県庁所在地。

到着。旅情。

肥前山口駅は、2022年9月に町名に合わせて「江北駅」に改名予定。この駅名標もそろそろ見納め。

無効印ではなく、「下車印」をもらって改札を出る。ここはまだゴールではない。

最長片道切符のルートには、図のように最後にループが存在する。まだこのループが残っているため、完結はまだ先。

あえて最長片道切符歓迎ムードのない南口側へ。北口側はゴールした時のお楽しみ。

そろそろ戻ろう。

256 肥前山口1429(+3)→早岐1515(特急ハウステンボス・みどり13号ハウステンボス・佐世保行)

武雄温泉駅。西九州新幹線の開業に向け、工事が行われている。

ホームもほぼ完成していた。

開業が待ちきれない。

早岐に到着。ここでみどり号とハウステンボス号は切り離しとなる。眺めていたらみどり号の車掌さんに話しかけられ、少し雑談。こんな気ままな夏休みを満喫できるのもあと僅か。

駅から少し歩いて早岐瀬戸へ。

潮のタイミングを全く調べずに来てしまい、ほとんど渦が見られなかった。残念!また来よう。

駅に戻る。

257 早岐1605(+3)→長崎1811(普通長与経由長崎行)<諫早〜長崎ルート外>

「経由」ってそう表示するんだ…

𝙔𝘼𝙎𝘼𝙎𝙃𝙄𝙆𝙐𝙏𝙀 𝘾𝙃𝙄𝙆𝘼𝙍𝘼𝙈𝙊𝘾𝙃𝙄に乗車。トイレが車両の1/4くらいのスペースを占めている。

ボックス席を確保。ホテルオークラが見える。ハウステンボスもいつか行ってみたいなあ。(←2022年3月に行けました!)

下車印で埋め尽くされたきっぷ。ゴールまであと僅か。

海。

長崎に到着。

新幹線開業に盛り上がっている長崎駅。

駅前の工事も盛んに行われている。

長崎駅から歩く。日も落ちてきた。

稲佐山のロープウェイに乗り込む。

うわあ…。

もはや説明不要。noteに上げるときに画質が落ちてしまうのが本当に勿体ないほどの感動的な夜景だった。元の画質は良いとは言え、やはり肉眼に勝るカメラはない。

帰りもロープウェイに乗車。晴れて本当に良かった。感激。

宝町2053→出島2102(普通崇福寺行)

小学生の時以来の出島。

最長片道切符の旅最後の夜。贅沢してホテルモントレ長崎に宿泊。コロナ禍相場で4400円!

【長崎泊】

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