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山登りをして見えてくるもの

私は10年ほど前から低山クライマーとして東京近郊の丹沢、奥高尾、奥武蔵、奥多摩あたりの1,500m位までの低山に日帰りで登っています。

それでも1年に一度くらいは泊まりを入れた南アルプス、北アルプスの高い山に登ります。

秋の連休に南アルプスの鳳凰三山に登ってきました。
鳳凰三山とは、南アルプスの入門編とも言われる山で眺望のよい3つの山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)を縦走します(縦走:尾根づたいに山を歩くこと)。

各山の山頂からは富士山、北岳、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、遠くは北アルプスの槍ヶ岳などそうそうたる山々を一度に見渡すことができます。

当日は天候よく、絶好のコンディションだったのですが、標高差約1,700mを一気に登り下りしますので、後半は膝ガクガク、また久しぶりの登山だった為、下山時には息も絶え絶えの状態でした。

おまけに連休だった為、山小屋は満室で蒲団1枚に2人で寝るという窮屈さ(山小屋は人命救助の役目も担っている為、満室でも泊まりを断りません。どピークの時は蒲団1枚に3人が寝るということもあるようです)。

ともあれ、思い出に残る山行でした。

「人はなぜ山に登るのか?」
「そこに山があるからです」とはよく言われる言葉ですが、
「なぜ山に登るのか?」と訊かれたら、私はこう答えます。

「山でしか見られない光景があり、山でしか聴こえない音があり、山でしか感じられない空気があるから」と。

山頂で飲むカフェオレやポタージュスープなどの温かい飲み物の美味しいこと、夜に山小屋から見る満天の星がどれだけ輝いているか、そして下山後の風呂で汗を流し、浴槽に足を伸ばすことがどれだけ気持ちいいか・・・

これらは普段の生活ではまず味わうことのできない格別のご褒美です。

私は無類のお酒好きで下山後ももちろんビールは飲むのですが、下山後、これまで飲んだ中で一番美味しかった飲み物、それは「三ツ矢サイダー」です。あの味を超える旨さにはまだ出会っていません。

山はいろいろ不便なことが多いです。
先ず、風呂に入れない、トイレが外にある場合、夜はヘッドライトを付けないとトイレに行けません。
水が湧いている所なら良いですが、そうでないところは2リットルのペットボトルのミネラルウォーターが1,000円とかしたりします。

山小屋の消灯時間は20時くらいです。
その頃には電気は全て消され、蒲団にもぐります。

でもそんな不便な山での時間を過ごすことによって、普段の生活がいかに恵まれているか、しあわせなことかを気づかせてくれます。

便利さの恩恵、食べ物や飲み物の美味しさを改めて身に沁みて感じることが出来るのです。

あなたは山に登ったことはありますか?
まだならぜひ日帰り低山でよいので登ってみてください。

きっとこれまでと違った世界が見えると思います。
                           2023年9月19日
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