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富良野市の山部(やまべ)という町

2022年6月末に北海道の富良野に取材に行きました。

この時期の北海道は良い季節で、朝3時半にはすっかり明るくなり、眩しさで目が覚めるほどでした。
夜も19時半頃まで明るいので1日をたっぷり楽しむことができます。

富良野は内陸部なので日中は30度を超えることもあって結構暑かったのですが、湿気は少ないし、朝晩の気温は10度位と涼しくなるので過ごしやすかったです。

取材したのは、富良野の中心地ではなく「山部(やまべ)」という町で、富良野の南部に位置しています。ホテルが少ないので「太陽の里 ふれあいの家」というキャンプ場の敷地内にある宿泊施設に泊まりました。

ここの朝がとっても気持ちよかったんですよ~。
空気が透きとおっていることがはっきりわかるんです。
芦別岳、富良野岳、十勝岳などの山並みをくっきりと見渡すことができ、近眼がよくなったような気がします笑。
夕陽も東京では見たことがないくらい透明なオレンジ色なんです。

スマホの天気アプリで見てみると「空気質指数(空気のきれいさ)」は21。21という数値はどの程度かというと「空気の質は申し分ないレベルで、健康上のリスクはほとんどありません」ということでした。
ちなみに私が住んでいるエリアのある日の空気質指数は66(なんとか許容レベルとのこと。よかった)

今回、旭川空港に降り立ち、美瑛を通って富良野に入りました。美瑛や富良野あたりは丘陵の田園風景を楽しめます。

アジアの人たちが北海道に旅したい理由として「ヨーロッパの風景に似ているから」という話を聞いたことがあります。
確かにこの辺りの丘陵を見るとイタリアのトスカーナ地方を思い出します。本州ではなかなか見られない風景でした。
富良野は「野菜王国」と言われるほど豊かな土地で、ちょうどこれから旬を迎える"とうもろこし"を食べましたが、とっても美味しかったです。
果物のように甘く瑞々しく、皮が薄くて歯に挟まらないのです。こんなとうもろこし、生まれて初めて食べました

北海道も獣害には悩まされているようで、鹿、熊が出没しているそうですが、面白かった(なんて言っちゃ失礼ですが)のは「とうもろこしを食べる熊」です。
熊はとうもろこし畑の中に入り、どっかり座って、ぐるっと360度回ってとうもろこしの実をぜんぶ食べるそうです。なんと効率的な笑。

私は三十数年前、富良野に訪れたことがあるのですが、その当時とはずいぶん印象が違っていました。

「富良野?ああ、行ったことあるよ」と決めつけることなく、何度でも訪れることで、その土地のまた違った魅力を見つけることができます。

特に北海道は、想像を超える広さ、空の高さを体感できますから、心身ともに健やかになれるような気がします。
ぜひ富良野・山部にお出かけください。

山部は観光地ではないので、旅人が「おお~っ」と感動するような絶景や観光スポットはありません。
地元の方に訊いてみたんです。
「山部といえば・・・イチオシはなんですか?」と。
そうしたら、こう返してこられました。
「山部といえば・・・う~ん、ため池かな。」「は? ため池・・・?」
はてさて、山部の町にあるため池とはどういうものなのか、なんのためにあるのか、町でどんな役割を果たしているのか・・・?
記事で表現してみました。伝わるかな~。。。

このような「ため池」を知ると、太古の昔から人間は知恵を働かせて生きてきたということがわかります。いろいろな試行錯誤の上に、現在が成り立っているのですね。
昨今、効率やスピードが最優先され、すぐに結果を求められる風潮がありますが、時間がかかったとしても、試行錯誤や行ったり来たりする中に、思考の深さというか幅広さというか、"価値"があるように思います。
何かと結論を急ぎ、成果を求める私たちに、"山部のため池"は警鐘を鳴らしているような気がしました。                           
                           2023年6月29日

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