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【商業BL感想】10DANCE(テンダンス)1・2 井上佐藤

【旧ブログより】
2017年6月23日 (金)

3巻をただただ熱望。K談社さん、あまりじらさないで(2017年6月23日現在)

【あらすじ】
社交ダンスのスタンダード部門とラテン部門のそれぞれが日本チャンピオンである杉木と鈴木。それぞれが互いの専門のダンスを教え合い、10種類のダンスを競う「10ダンス」に挑戦することとなる。ダンスのスタイルも性格も正反対の二人は反発しながらも…

CPはまだどっちがどっちかわからないけれど
鈴木×杉木か?

【感想】
BLだけど2巻の終わり時点でいまだキスどまり。だけど、そんなのまったく気にならないくらい話に引き込まれてしまっているので全く問題ない!
世界大会で常に表彰台に上る「帝王」「孤高」などと呼ばれるストイックで完璧な杉木と、国内大会で圧倒的な強さなのにもかかわらず国際大会に出場せず、才能(ノリとセンス)だけでダンスを楽しんでいるかのようにも見えるラティーノ鈴木。反発しあいながらも深夜の二人だけの特訓で、気持ちと身体を通じ合わせる(ダンスね)うち、心の距離が縮まって、ダンスという疑似恋愛がいつしか本物の恋愛感情に?!

ていうか、キスはしてるんですよこの二人。はじめは鈴木がいたずらで軽く。そして杉木からはベロ入れちゃってるんです。

でも、ダンスの興奮でしちゃってるから、本人たち的にはいろいろ思うところはあっても“ノーカン”な感じなのです。

だから正式には、まだ何も始まってない。

身体の(ダンスの)相性は最高。もう他の人とはしっくりこないくらい。
でもそれは恋とは違うと思いたい。なぜなら二人とも自分はゲイじゃないと思っているから。このあたりがもやもやもやもやして読者としては「さっさとやっちまいな!」と思うところなのだけれど、それだとただのBLになってしまう。これはBLであると同時にダンス漫画だから、過程を重んじるんです。

傍から見ると、特に杉木のパートナーの房ちゃんは、先生(杉木のこと)が鈴木にベタ惚れなのをほほえましく見守っているので、あとは自覚するだけ。あとほんの少しのところまで来ているからもうすぐ何かが大きく動き出すのでは!?

などと期待大のところで連載中断。

諸事情おありのようなので、読者としてはただ待つのみですが、掲載誌を少年誌?に移しての連載再開。

「やっぱりあなたは僕のあこがれ」と帝王・杉木に言わしめる鈴木が本気を出すとどうなるのかも気になるし、「今なら子供いっぱい産めそうです」と言うほど、杉木とのダンスで女性ホルモン出まくっている鈴木が、自分の気持ちをどう自覚していくのかも楽しみなところ。

“ゴージャスなトライアスロン”とも言われる「10ダンス」の競技の行方と二人の関係のその後の続きを、早く知りたいのです。

3巻、なるはやでお願いしたい。決してムーチョなお願いではないと思うのです。

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