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【商業BL感想】そして続きがあるのなら 内田カヲル

【旧ブログより】
2017年6月22日 (木)
マッチョの定番・タンクトップすら拒否する、束縛嫌いのわがまま胸筋

【あらすじ】

マンガ家になる夢を諦めてコンビニでバイト中の藤代のもとに、偶然高校時代に憧れていた先輩・坂口が現れる。現在マンガ編集者をしている坂口は、藤代の才能を見込んで逃げた担当作家の代原を書かせようとあれこれ世話を焼き始め…。

藤代×坂口

【感想】

漫画家と編集者モノ。出版業界の話は大好物です。編集者と作家の、時として家族や恋人よりも近い関係は、恋愛物との親和性が高い。

そして、この作品で私は初めてBLですね毛を認識しました!

3次元でのすね毛は得意な方ではないのに坂口さんのすね毛は全然平気。いやむしろエロくて良い!

しかしこの作品の一番のポイントは毛ではなくて、胸なのだ。坂口はとにかく胸を出す。

どういうことかを見てみよう。

まずこのシリーズは3冊出ていて、この作品は1冊目なのだけれど、時系列で坂口の胸部の開き具合を確認してみる。

・1冊目

最初→シャツのボタンはいちばん上の1つ開き

・2冊目

平均的にシャツのボタンは3つ開きもしくはへそ上10cmくらいまで開いたVネック

・3冊目

最初の扉絵→カーディガンのボタンを上から5つ開き

続く室内のシーン→驚くことにタートルネック(持っていたんだね)

すぐあとの外のシーン→おそらく冬物のジャケットのボタンは当然全開で中のシャツのボタンを3つ、もしくは4つ開き。(この時一緒の藤代はコート着用)

そう、坂口は、胸筋露出狂なんです。胸部を開放しないと死ぬのか君はと思うほど。

シャツのボタンは女性でいうところのアンダーバストまでは必ずはだけるし、 カットソーやセーターはどこで売っているのかわからないくらい深いVネック (アメリカのセレブしか着ないようなデザインの深すぎるVネック!) そして、上半身には肌着的なものは身につけない! そういうポリシーの持ち主のようです、坂口は。

ここまで ほぼ坂口の服装の話しかしていない気がしますが、話が好きなんです。面白いんです。坂口の雄っぱいも堪能できますし、ちゃんとエ口いんです。大丈夫です!

坂口は受けですが、尻で抱くタイプの男らしい受け。なので決して表立ってデレたりはしない。セリフで愛を語ることはないけれども、「けつは口ほどにものを言う」を体現している。なのでデレるのは最後のモノローグだけに留めているのがブレなくて良かった。

あと、藤代は夢も叶って、片思いも成就したんだから、坂口のために馬車馬のように働いて二人の将来のためにお金をたくさん稼いだらよいと思う。

最後に、藤代には、相性の良い編集者とめぐり逢える幸運を決して手放してはダメだよと老婆心ながら忠告してあげたい。

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