裸を見せたら負けなのか
どんな服も人前に出た瞬間から自分の身を守る鎧になりうる、と思っている。
服は人をあらわす記号だ。
特に女にとっての服は誰よりも私なんだよ、を表すための戦闘服であることが多い。ある種服によっては、自分の戦い方すら教えているような気すらする。
じゃあ、裸はなんだ。下着はなんだ。
鎧を脱いで負けを認めた状態か。と言われたらそうでもない気もする。
ある意味下着になる時は、この勝負は負けても勝ってもいいという覚悟決めた姿なんじゃないか。
椎名林檎が限定的に組んだ「虐待グリコーゲン」の「今夜だふ」という曲の中で、
"明日のお勤め迄 賞味二時間弱
早よう御家へ舞い戻ってしまえ
もしもおイヤならば決心した後
ちゃんとショーツ一枚に成って
営んでろ"
という歌詞がある。
好きな人とあえて、終電を逃して二人っきりになっちゃった時、ええいもうままだからとにかく好きだからね!負けても今脱いだこと後悔しないからね、脱ぐからね!の時の下着姿。
なんとなく鬱屈して、今セックスがあればやってけるな。今後どうなるか分かんないけど、覚悟決めてやったるか!の時の下着姿。
勝っても負けてもいいかと思えるのが下着姿、あるいは裸なんじゃ無いだろうか。
勝負下着なんて言葉があるけど、下着姿になる頃なんて大抵勝負決まっちゃってる。
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