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Tos StudyTheme1:摂食嚥下障害と記録

こんにちは奥住啓祐です。

https://twitter.com/taberuhanasu

まだ今のようにコロナウイルスの感染が拡大するまえ、2019年に言語聴覚士オンラインの活動について考えていた時、今のような集合研修ではなく、月に1、2回のオンライン研修を年間を通して行っていこうと考えていました。

ところがこの企画はまだ保留にしています。

その理由は「1.コロナウイルスの感染が広がり、2.オンライン化が進み、3.多くの方が勉強しよう」という方向に動き始めたからです。

ご存知の通り、物事には良い面もあれば、それによる負の側面もあります。僕自身が感じた今回の負の側面の一つは「インプット過多、アウトプット機会の減少」です。

皆さんも実際にこの半年間でパソコンの前に座って(もしくはスマホを見て)インプット(学習)量がかなり増えていませんか?

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言語聴覚士オンラインとして、今のインプット量が増えていく環境のなかで、一方通行ではなく、アウトプットも行える学習環境を提供できないかと考えていました。


この記事は ST magazine に収録されてます。ST magazine は国内外の言語聴覚士が共同で執筆している月額500円のマガジンです。言語聴覚士が関わる幅広い領域についての記事や言語聴覚士の関連学会などについて、記事を配信しています。


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今回の記事内容で何か良いなと思うところがありましたら、Twitterのシェアや引用RTなどでご感想を投稿して頂けると嬉しいです。

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Outputを意識した学習

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臨床において、同じ言語聴覚士や、他職種の方へ、分かりやすく簡潔に情報を伝える能力、そしてカルテなどの書類に必要な情報を簡潔に記載する能力は必須とも言えるスキルです。


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これらのスキルのうち、どちらか一方でも不足していると多職種連携が上手くいかなかったり、カルテなど書類業務で指摘を受ける、もしくは書類業務が終わらず残業が増えるといった問題が起こる要因となります。

言語聴覚士オンラインでは、インプットによる学習も大切にしつつ、オンライン環境下であっても、伝える能力、記述する能力をトレーニングする学習環境を提供します。

今回は言語聴覚士オンラインが提供する3つの学習方法について紹介します。


ー LT大会 ー

3分‐5分のライトニングトークを通して、伝えたい事が伝わるプレゼンテーション力を磨くことを目的としています。臨床においても重要な能力ですね。

今後は20分枠のミニ講義枠や若手発表枠を作ったり、要望の多かった聴講枠も作る予定です。短時間で様々な領域で活動するST(前回は9人でしたね)の発表を聞くことで、これから取り組んでいきたいこと、学びたい事がきっと見つかると思います。

下記の記事に前回のLT大会での発表テーマなどまとめていますので、発表エントリーしてみたい方は参考にされてください。


ー Tos Study ー

今回から始まる新企画です。もともとブログはインプット中心の学習。このST マガジンでも、読者の方々のアウトプットの機会を提供できないか模索していました。

そこで生まれたのが「Tos Study」(Think Output Share Study

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目的

・自分の考えを簡潔にまとめ、記述する能力を磨く(書類業務へ活かす)。
・他者のアイディアを知ることで、視野を広げる。
・それによって患者さん(ご利用者)へ還元する。


Think & Output

 通常のブログでは「筆者の考えから学ぶ」ことがメインとなりますが、この企画では、様々なテーマに関して皆様の考え、アイディアを募集します。

Share

集まったアイディアをこちらで単純集計分析(自然言語処理等)し、レポートとして回答者へお返しします。レポートがある程度集まったら、ST学生さん向けの企画も行いたいと考えています。

特に言語聴覚士は一つの施設に1人や少人数の場合も少なくありません。様々な言語聴覚士(学生含む)の意見を聴く機会はとても貴重です。

現場で困っていることなども皆さんから募集しながら、それらの課題などについてもTos Studyを活用し、一緒にアイディアを出し合い、考えていけるような仕組みにしていきたいです。


ー on-line 症例検討会 ー

現在、集合研修が難しく、症例検討会も中断しています。そこで言語聴覚士オンラインでは、①認定言語聴覚士を目指す後輩たちのサポートに努めるとともに、②参加者が症例検討で学びあえる体制を作る事を目的に、オンラインでの症例検討会を企画します。

1人職場のSTさんであっても、症例発表が行えるよう、抄録セルフチェックシートを活用頂いたり、言語聴覚士オンラインのメンバーが症例検討までのサポートを行いますのでご安心ください。こちらはまた後日詳細を発表します。

いきなりon-line症例検討会へ発表エントリーしても良いですし、Tos Study ➔ LT大会 ➔ on-line 症例検討というように段階的にステップを踏んでいくのも良いと思います。

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基本的にこれらの企画はST マガジンの購読に関わらず、参加可能な企画ですが、参加のしやすさ、提供する内容に差をつけていきます。

LT大会、Tos Study、そしてオンラインでの症例検討会(これは近日中に説明します)の3本柱は、これからより立体的に広がっていくのでお楽しみに。


それでは第1回 Tos Study を始めましょう!

今回のStudy Theme は「摂食嚥下障害と記録」です。


Tos Study Theme1:摂食嚥下障害と記録


エピソード:ある日、あなたは新人STさんが「嚥下調整食を練習した後、カルテに摂取量だけ記載」しているのを見つけました。

さて今回のエピソードについて一緒に考え、アイディアをシェアしていきましょう!

※パソコンからの入力推奨

ST以外の方で、今回のテーマについてご意見を提供して頂ける場合、経験年数の質問欄で「その他」を選択し、職種名を書いてください。


記事上で入力できない方はこちらからお願い致します。


募集期限は2020年7月24日です。➔7月末まで延長します。

アイディアが集まりましたら、こちらで集計・分析を行い、レポートを作成し、回答者へお返しします。

今回は嚥下に関するテーマですが、ぜひこの領域に関わっていない言語聴覚士さんからも貴重なご意見お待ちしております。



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国内外11人の言語聴覚士を中心に執筆。このmagazineを購読すると、言語聴覚士の専門領域(嚥下、失語、小児、聴覚、吃音など)に関する記事や、言語聴覚士の関連学会に関する記事を読むことができます。皆さんからの体験談など、様々な記事も集めて、養成校で学生に読んでもらえるような本にすることが目標の一つです。

国内外の多くの言語聴覚士で執筆しているので、言語聴覚士が関わる幅広い領域についての記事を提供することが実現しました。卒前卒後の継続した学習…

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