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セラピストに必要な2つの技能 @ とある病院の待合室での連想より

こんにちは奥住啓祐です(@taberuhanasu)。

ある脳外科の病院の待合室で座っていました。

昨夜からの雨にも関わらず外来患者さんでいっぱいな朝の病院。皆さんマスクをしていて、人は多いけどとても静かな空間で、受付の方が次の方を呼ぶ声だけ不定期に聞こえてきます。

正面に大きなモニターがあって、病院の紹介や取組みについて流れていたのですが、ふとあるメッセージが目に飛び込んできました。今回はそのメッセージからの連想を記事にしていきます。


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連想① ある脳外科でのお話

「子どもが風邪をひいてしまった」という親の情報提供に対して、

ドクターより「勝手に診断してはいけない。いつから熱が何度だったや具体的な症状などの事実を伝えてください」と言われたというエピソードがとても印象的で、けっこう前に聞いた話のはずですがよく覚えています。

脳神経外科の受付前に座っていて、モニターに流れてきたある文章をみたとき、ふとこの小児科エピソードを思い出しました。

さて、どんな文章が流れてきたかというと、

「学校にいけない子どもたちのなかで、頭が痛いなどの訴えをする子どもたちがいます。それらの子どもたちを検査したとき、間違いなく片頭痛などが該当し、適切な治療をすれば学校に通えるようになります。」

こんなニュアンスの文章でした。

おそらく子どもが「頭が痛い」など訴えても、多くの場合は「学校に行きたくないだけじゃないの?」と両親は誤解してしまうのだと思います。

実はそうじゃない場合もあるんですよという啓発メッセージ。

これ頭で分かっていても、実際にその場で感情に振り回されずに、自分の子どもに対応できるかというと、なかなか難しい方もいるかもしれません。

ですが、まずはこのことが周知される一助にこの記事も貢献できればと思います。


連想② 小児歯科で赤ちゃん、子どもから学ぶこと

小児歯科で出会う、特に病気の診断はない赤ちゃんや子どもたち。

就学前後の子どもたちの頸にふれたり、生後数カ月の赤ちゃんを抱っこしていると度々ある違和感に出会います。

それは

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