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現場で悩んだときに:業務改善部

こんにちは奥住啓祐です。

日々、現場で動いていると様々な課題に直面します。第8回 LT大会でお話し頂いた「トロミのついた水分は飲みたくない」という患者さんなどまさに、摂食嚥下障害に関わる方であれば誰もが遭遇することですね。

コーチングを通した素敵な取り組みと、問題提起をして頂きフリーディスカッションタイムでもいろいろと意見交換を行いました。

そんななかディスカッションに日本語を流暢に話されるアメリカのSLPも加わったので、アメリカでの取組みを質問してみると、また違った視点からの意見交換ができ、課題に対して多角的に考える大切さを再確認しました。

このLT発表がなければ出来なかった国境を超えたディスカッションでしたので、発表頂きとても感謝しています。またぜひ発表エントリーされてくださいね。


現場で生じる課題。これは何も新人だけではなく経験年数が変わった時、制度が変わった時、人が入れ替わった時など何かしら変化が生じた際には、その都度新たな課題に出会うでしょう。

皆さんは現場で何かしらの課題に遭遇した時、どのように考えるでしょうか。もしかしたら現在も何かしらの課題に対して悩んでいる方もいるでしょう。

私自身、第3者という視点から様々な現場の課題をみることも多いのですが、今日は実際に当事者として課題に直面した時、ついつい陥りやすい思考パターンについてのお話です。今回も楽しく学んでいきましょう。


大前提1

下記の前提を念頭におきながら読み進めていきましょう。

「あなたが直面した課題は、世の中で誰かが直面した課題でもある。」


陥りやすい思考パターン

それでは早速本題に入っていきましょう。まず陥りやすい思考パターンの1つ目について共有していきます。

陥りやすい思考パターン①
・とりあえず後回し

意外と多いパターンではないでしょうか。この思考パターンが悪いというわけではありません。特に忙しさのピークが続いており、とりあえず現場を回すのを最優先という時は「後回し」という選択を行うこともあるでしょう。

または直面した課題の緊急性、重要性がそこまで高くない場合はそういった選択がされる可能性がたかくなるかもしれません。

ただし後回しにする場合、合わせて3つのことを実行しましょう。というより下記の3つは業務を行う上で習慣化しておきましょう。

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国内外11人の言語聴覚士を中心に執筆。このmagazineを購読すると、言語聴覚士の専門領域(嚥下、失語、小児、聴覚、吃音など)に関する記事や、言語聴覚士の関連学会に関する記事を読むことができます。皆さんからの体験談など、様々な記事も集めて、養成校で学生に読んでもらえるような本にすることが目標の一つです。

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