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【編集者の仕事①】いただいた企画書、どんな観点から拝見していくか

(偉そうなタイトルをつけてしまった…)

本の企画については、出版社さんでさまざまだと思います。
弊社の場合は

・月刊誌の連載を1冊の本にまとめる
・編集者自身が企画をつくる
・本を出したい方々から企画書を拝受する

の、大きく分けて3パターン。
今回は一番最後のパターンについて、イチ編集者として思うことを書いてみます。あくまでも私感ですよ、私感…(気が小さい)。

ちょうど昨日、ある方からメールで企画書を拝受いたしました。

ぼかしすぎですねw

数カ月前に「〇〇についての企画書を送りたい」というご連絡をいただき、お待ちしていたところでした。弊社の考え方にも合ってそうでしたし。

本の企画書はだいたい
・タイトル(仮)
・企画の主旨や意図
・読者対象
・類書の列挙、それらとの差別化
・目次構成案
・プロフィール
・本の出来上がりイメージ(大きさ、値段など)
・著者ご自身がどう販促していくか
といった内容で構成されています。
まずはこれらがきちんと網羅されているかを確認し、過不足は返信時に問い合わせます。

そしてここからが大変かつ楽しい仕事。
いただいた企画書を読み込み、
1)今のままで弊社から出版可能か
2)難しい場合、どういった切り口にすれば弊社から出版できるか
を考え抜きます。

個人的にとても大切にしているのは2)です。
せっかく送ってくださったのだから、たとえ1)で難しいと判断しても、違った角度から出版できないか…と突き詰めて考える。
結果的にご縁がなかったとしても、それは最低限の礼儀だと思っています。

今回いただいた企画書。
上記の項目はすべて網羅されていて、ざっと拝見した限りは良さそう!
個人的には、仮のタイトルが面白くて、ふふっと笑えたのが好みでした。
企画の主旨も奥深くて、もっと話を聞いてみたいという気持ちになり、その方と直接お会いすることになりました。

(あとで書店さんに足を運んで類書を買ってみようかな…)


自分でも企画をゼロから考えたい気持ちはありますが、なんせ人手不足なかなか難しい現状があります。

いっぽうで、企画書を拝受することで、自分の凝り固まった考え方が解き放たれます。
いろんな方々の考えに触れられることの面白さといったら、もう…! この仕事をしていて良かったと思う瞬間の一つですね。


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