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2023 ベストソング TOP10

2023年もお疲れ様でした!!!
個人的には本当に疲れた1年、その分も音楽に助けてもらった1年になりました。
そんな2023年リリースの楽曲の中で

「どれだけ感動したか」


という基準で10曲を選出しました。
もし知らない曲があれば是非とも聴いてみて下さい。



10.COVET / lovespell

夏祭りも終わりに近づく中、金魚掬いで救った金魚を片手に提げながら、帰宅しようと自転車のペダルを漕ぎ始めたその瞬間、ふいに花火が打ち上がる。そんな景色を思い起こします。
幾つも重ね塗りされたギターのレイヤーが描き出すのはかつてAmerican Footballが表現していたような晩夏感。忘れられない1曲です。





9.Ignacio Acevedo / LIBRA

夜更けまで飲み明かした後、始発を待つ間の街角の景色はいつもどこか旅愁を感じます。
反復するミニマルなドラムンベースと感傷に浸るようなウィスパーボイス、ポロンポロンと落とされるピアノの旋律が余りにも切なく、刹那的だった思い出をいつまでも鮮明に思い起こさせてくれるような1曲です。





8.Melis / The Voice Within

ノルウェーのシンガーMelisによるクリスティーナアギレラのカバー。
原曲ではドラマチックに聴衆へ訴えかけるアイコンとして圧巻されるような力強さを感じましたが、このカバーは内省的に一人一人個人に対して語りかけるような優しさや温かみが満ちています。
等身大の人間にこそ意味のある名カバーだと思います。





7.Alex Isley,Ernest Isley / Brown Eyed Girl

Alex Isleyと実父Ernest Isleyの伴奏によるIsley Brothersのカバー。
自分の娘が自分のバンドの曲を歌う、歴史を重ねるということで生み出される感動は余りにも偉大だと思います。
親愛の思いを胸に歌われ、演奏される一音一音が染み入るという言葉がふさわしい1曲です。





6.sickufo / mado

何気ない日常に何気なく思った事、いい事や悪い事があったりなかったり。
ただただ生きていく事は素晴らしいと思わせてくれる生活の中でふと浮かぶ感動的な一瞬を強く感じさせてくれる1曲。
今東京で1番オルタナティブでDIYな活動をしているバンドだと感じています。





5.Hohnen Ford / Don't Fall Asleep

いつまでも同じように続く事のない日々を不安に思うことはいつの時代誰にでもあるのではないでしょうか。
彼女はどこかで救いを求めるようにそんな思いに対面する辛さを赤裸々に歌っています。
言葉に出来ない思いを表現してくれる人がいて、それを聴くことで自分の中でも昇華をすることができる。
かけがえのない1曲です。





4.Helena Deland / Who I Sound Like

音の効果が聴衆に与える力は喜怒哀楽全てのの感情に寄り添う事が出来ると思っています。
その音の効果を最大限に等身大で用いられた、すぐ側で弾いているようなギターの音色と震えて囁かれる歌声が耳に残って離れませんでした。





3.Diles Que No Me Maten / La Forma del Esqueleto

空間を縦横無尽に行き交い、ひたすらに広がりそして収束していく音の波。
この曲を聴いていると暗い空間の中から光が生まれ、眩いばかりに広がっていくような感覚を覚えます。
今現在最も彫刻的な美しさを表現し得るバンドだと思います。





2.Greer / i am trying

小鳥の囀りを聞きながら自問自答するように反復されるi am tryingの一節、徹底的に表現された諦観に打ちのめされた1曲です。
切ないという言葉で片付けてしまう訳にはいかないと感じてしまうほどの、人間の生の感情がたった1分40秒に込められています。





1.Bleary Eyed / Birds

一歩一歩踏みしめるようなドラムと囁くような歌声、恍惚なほどに高らかに響くシンセの音が、日常の中ふとした時に訪れる感動を切り取っているように感じます。
どうしようもないという感情をぐちゃぐちゃに掻き立ててくる、今年聴いた中で1番エモーショナルな1曲でした。



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