2024/05のヒットソング
2024年の5月に聞いてグッときた曲のプレイリストです。
軽い感想と共におすすめしていきますので、気になったら是非とも聞いてみてください。
改めて音楽って素晴らしいなと思わされる曲ばかりになった気がします。
あと人生で何度そう思えるのだろうか…
1.NakamuraEmi / 晴るく
5月リリースのKICKSより
ハッ。。。とさせられるピアノのリフレインから振り絞るように願うように恍惚なサビのメロディといい…鳥肌実です。
いや、本当にここまで鳥肌が立った曲は本当に久しぶりに聴いた気がします・・
繊細な感情の機微を歌で表すNakamuraEmiさんの目下最新作、超おすすめです。
2.Summer 2000 / Trevor Wong Guitar E-School Graduation Party
21年リリースのJohn Krasinskiより
とにかく夜の蝶を追いかけるように神秘的な上物のフレーズ(声を加工しているような?)が美しすぎる!!!!!
こんなフレーズを思いつく感性が本当に羨ましい、そんな脆く壊れそうな危うさを持つシューゲイズ的な名曲だと思います。
3.脇田もなり / もなりの8ビート
23年リリースのUNIより
どこか懐かしいシンセポップな響きのアイドルソング!やっぱ好きやねん…こういうの…
8ビートというタイトルから硬派なビートが出てくるかと思いきやピョンピョン跳ねるようなグルーヴでとても心地のいい、グッドソングです。
4.Nubiyan Twist,Seun Kuti / Carry Me
5月リリースのFind Your Flameより
常にハイクオリティな作品を届けてくれるクロスオーバー・ジャズ・コレクティブのNubiyan Twist、最新作は最高傑作と言っても差し支えないほど充実した1枚でした、、!
その中でもSeun Kutiをフィーチャリングしたこの曲はサビの頭打ちのビートも含め血湧き肉躍るキラーチューン!最高です…
本当に全作素晴らしいグループですので知らなければぜひ!
5.June Marieezy / Fly (FKJ Remix)
14年リリースのVirgo収録曲のRemixより
メロウ職人FKJによるリミックス、良すぎて草。
原曲のダークな感触をコロコロとした位相処理を施したピアノやギターの上物でカラフルに彩られています。
ラストのピアノフレーズにどうしようもなく胸を掻き乱されてしまいます…
6.The High Llamas / Sister Friends
3月リリースのHey Pandaより
インディーシーンに属していながらペットサウンズフォロワーな天才的ポップセンスで傑作を残し続けるハイラマズの9年ぶりの新譜!
今作も巧みすぎるコードワーク、遊び心溢れすぎる聴覚的な音使いが玉手箱のように飛び出すとびっきりのポップアルバムでした。
いやーやっぱり最高のバンドです、、、
7.The Goalie’s Anxiety at the Penalty Kick / System of One
4月リリースのThe Iliad and the Odyssey and the Goalie's Anxiety at the Penalty Kickより
この1枚もとても素敵な作品でした、フィラデルフィアの6人組の2ndフルアルバム。
その大所帯ぶりからBlack Country, New Roadを彷彿としますが奏でる音はよりアメリカーナなフォーク、カントリーを素体とした湿り気のあるメロウさを率直に表現しています。
アルバムを通して素敵な作品だったので、ピンときたら是非とも1枚通して聴いてみてください。
8.Baggio / Reliant Robin
5月リリースのThe Dredful Human Tangleより
こちらも素敵なバンド! 時には煌びやかに爪弾かれ、時には明るい散歩道を疾走するようなオルタナティブフォーク作品でした。よりアダルトな初期Los Campesinos!みたいな…
その中で前半と後半の急展開が否応に盛り上がる今曲が一番のお気に入りです。
9.tommy oeffling / Lucky Strike
4月リリースのRelianceより
tommy oeffling良すぎる。
今作は文句なしに5月度ベスト、もしかすれば年間ベストになるかも知れません。
ペンシルバニアの宅録アーティストtommy oefflingの最新作は感傷的な音響フォーク、恍惚なリフレインによるギターオルタナティブがとても高い水準で詰め込まれています。
この方は紛う事なきYo La Tengoフォロワーです。そしてその偉大なエヴァーグリーンさにここまで比肩した作品は初めて出会ったかも知れません。
今曲は永遠に鳴り止まないでほしいと思わされるような長尺のギターソロで多幸感を体一杯に味合わせくれる大曲。tommy oeffling流のBlue Line Swinger。
名盤です。
10.Sandy Harless / I Knew Her Well
73年作のSongsより。
オブスキュアなタイトルのリリースを続けるNumeroより、これまた美しいSSW作品を発掘してきてくれました。
とてつもない儚さを携えるギターとピアノと歌。ただただその青さに包み込まれるような素晴らしい作品です。
LPのオリジナル盤はトップレアですね…
11.Rebecca Dale / Materna Requiem: 10. In paradisum: If I Should Go
18年作のDale:Requiem For My Motherより
ああ、浄化される。。。
肉声で作り上げられる豊かな響きというものはどんな楽器でも表現することは出来ない、そんな人が持つ稀有な力を認識させられる合唱曲です。
いやあ本当に美しいな…
12.lyrical school / NEW WORLD
4月リリースのDAY 2より
泣き笑い!!!人生山あり谷あり!!!
そんな人生の紆余曲折を経たのちの多幸感を胸いっぱいに感じさせてくれる1曲です。
ヒップホップクルーとしてのlyrical schoolから一つ抜き出たポピュラリズムを感じさせてくれたリリスクの新譜、これもおすすめな1枚でした。
以上12曲のご紹介になりました。
完全に余談ですが、コロナ禍以降の音楽シーンというものを考えていて、日本に関してはどことなく暗いものが受けているような気がしました。
それは在宅の強制によるネットカルチャーの一般層への浸透が進み、コミュニケーション不足が横行した結果のように感じてしまいます。
そんな若者たちの気持ちを代弁するものがなんとなく鬱々しいものばかりというのはどこかグランジを思わせるブームメントだと思うし、そんな状態は早く脱したいと願うばかりです。
個人的には劣情を逆撫でるような音楽ばかりではなく、心地よく素晴らしい景色を見せてくれる音楽を少しでも提示していければなと思っている次第です。
狭い世界の中で生きるのではなく、広い感性を持てるような人が増えてくれれば、より世界は生きやすくなるはずだと感じています。
それこそが多様性の会得につながるのでは無いでしょうか。
すみません駄文が過ぎました。
まだまだ2024年頑張っていきまっしょい!!!
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