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イコノイフェスと、推しメンと、センター



2021年10月9日、富士急ハイランドコニファーフォレストで=LOVE、≠MEの2グループによる合同コンサートが行われました。およそ1年ぶり、2年前から年一のペースで恒例行事となっている合同コンサート。今年で3回目の開催となったこの合同コンサートは1回目以来となる野外での開催、また過去最大キャパの会場となりました。1回目が野外だった事もあり、なんとなく正当続編みたいな感じもあり嬉しかったですね。過去最大キャパの野外ライブということで会場に入った瞬間ステージのセットのデカさというか、鉄骨の数を見ただけで「あぁ、こんな大きなステージに立つようになったんだな…」と感慨深くなってました。

昼公演、10月とは思えないほどの暑い日差し、天気予報では雨の可能性も懸念されていましたが空を見上げると一面青空という快晴でした。イコラブさんもノイミーも陽の光が似合うグループだと思うのですごくいい景色が見れるぞ…!と開演前からワクワクが止まりませんでした。ステージはスクリーンなどが設けられているメインステージの他に真ん中に360度見渡せるセンターステージ、後ろにバックステージがありそれらが花道で一直線に繋がっているという広い会場を100%生かした構成。

昼公演開演、杏奈さん、蟹沢さんの両グループWリーダーによる影ナレの後、会場内BGMが止まりおなじみのOVERTUREへ。すると会場内モニターにどこかにサインを書く佐々木舞香さんの姿が。なんと会場内のキッチンカーエリアからステージまで歩いて登場するという野外ならではの演出。そして衣装は白いワンピース。するとメインステージにイコラブメンバー、バックステージにノイミーメンバーが登場。衣装はなんと浴衣。「夏祭り恋い慕う」を楽曲の世界観を完全再現した衣装での披露、そしてコラボ。イコノイフェスの始まりを飾る楽曲、いくら考えても分からなくどんな可能性もあるのでワクワクしてましたが「そうきたか…」と。そのまま「アイカツハッピーエンド」、「君の音だったんだ」、「クルクルかき氷」、「今、この船に乗れ!」の怒涛のコラボパートが続きます。ノイミーデビュー後という事もあって今までなんとなくバックダンサー的扱いが多かったノイミーちゃんですが、イコラブさんがノイミー楽曲をカバーしてくれる形が増えて満足感がすごかったですね。「君の音だったんだ」のラスサビ冨田さんと櫻井さんのハモリパートを櫻井さんとイコラブ野口さんで歌ってたのはやっちゃいけないやつ…あの瞬間に「今回のイコノイフェスは求めてるものが見れるぞ…」という期待が確信に変わりました。

MC後、ノイミー単独パートへ。
「ポニーテールキュルン」から始まり、「秘密インシデント」、「≠ME」、そして新曲となる「まほろばアスタリスク」。その後イコラブ単独パートでは「ウィークエンドシトロン」、「ズッ友案件」、「青春"サブリミナル"」、「=LOVE」が披露されました。
そして2グループを繋ぐ楽曲、「次に会えた時、何を話そうかな」を経て再びコラボパートへ。そのコラボパートでかなり見たかった楽曲が2グループのコラボで披露されました。=LOVEの「CAMEO」です。個人的にこの楽曲の振り付けが推しメンとの適正高そうだなぁと思っていてこの楽曲をどう表現してくるか、いつか見れたらいいなぁとも思っていたんですがイコラブさんが合宿してまで練習した一曲でもあり、イコラブさんにとってターニングポイントとなる一曲。さすがに単独ライブなどのカバー曲枠で披露する事はないだろうなぁ…と諦めかけていた楽曲。今回コラボという事で今までの24girlsでは可愛い系楽曲のコラボがほとんどだったのでカッコイイ系のコラボが来てくれたというだけで大歓喜。そしてなんといっても「CAMEO」の推しメンが美しすぎたんですよね…1番2番の間の間奏での腰の動き、「Danger!Danger!」の部分の胸使い、関節のしなやかさ、そしてなんといっても色気のある表情作り…!ここまでガールクラッシュの要素と推しメンの親和性が高いのか…とまた新たな可能性を推しメンに感じました。彼女自身2021年の目標の1つとして「パフォーマンス中の表情作り」を掲げていた事もありそういう部分が刺さりに刺さって…そんな色気のある表情出来るなんて知らなかったよ…と…終演後にお会いしたオタク達が「CAMEO…」しか言えなくなっていたのは笑ったし、オタクみんな共通意識持ってて嬉しかったな〜と。現場の醍醐味でした。
その後は「いらないツインテール」を現在ノイミーツアーでも披露してるしおみると本家ぴんくえんじぇるをセンターに据えたフォーメーションで披露。さらに「てゆーか、みるてんって何?」をきあてんこと樹愛羅さんとのWセンター仕様での披露…!推しメンパートがある2番がカットされたのは残念でしたがかなり予想外なコラボだったので許しました…面白かったし…。そして対になる楽曲「君と僕の歌」、「君と私の歌」が披露された後、会場に来てくれたファンへのサプライズとしてグループ初となる動画撮影可能タイム。ワクワクしながらスマホを構えてたんですがよりによってその曲が「自分賛歌」。さすがに自分賛歌をスマホ構えながら見るの無理だし(泣くので)、なんといっても23人のその曲をその目に焼き付けたかったのでそっとカバンに戻されるスマホくん…。これは昼夜通しての事なんですが、「自分賛歌」という楽曲がノイミーだけのものでなく、23人全体のアンセム的な位置づけになってたのがすごく嬉しくて。大事にされててすごく嬉しかったです。あと「君と私の歌」で1番2番の間の間奏部分での「にばん!」という煽りに合わせてしてた推しメンの動きがかわいいかわいいかわいかったです。
そしてアンコール、「スタート!」から「しゅきぴ」へ。個人的には「スタート!」からの「ミラクル!」の繋ぎが見れたらよかったなぁとも思いますが、ノイミーにとって「しゅきぴ」みたいな脳トロソングを歌うのは貴重なので重め推しメンが見れてルンルンでしたね…。そして最後は富士急でMVが撮影されたりと会場と縁のある楽曲「Oh!Darling」で幕を閉じました。昼公演通して本当に楽しいで始まり楽しいで終わる素敵なライブで、想像以上にコラボ曲が多かったのと全曲他グループのカバー曲なし、持ち歌だけで構成された合同ライブが3回目にして初という事もあり両グループの今までの歩みの重さを感じました。嬉しかった。

そして夜公演。指原PもTwitterで「かなり見てほしいライブ」と言っていたぐらい気合いの入りよう。そのツイートと昼公演のクオリティからオタク達の期待度も自然と高まっていました。

しかしそれと裏腹に昼公演の終盤くらいから黒い雲が空を覆うようになってきて、夜公演開演するぐらいにはすっかり雲が厚く、風の感じからも一雨来そうだなぁという懸念が広がってました。


そして夜公演開演、髙松さん、冨田さんの両グループのセンターによる影ナレの後鳴り響くOVERTURE。そして1曲目は昼公演最後の曲として披露された「Oh!Darling」。昼公演と繋がっているかのような構成がまた新たなワクワクをさらに掻き立ててくれました。そして「アイカツハッピーエンド」、「君の音だったんだ」、「クルクルかき氷」をコラボで披露した後昼公演とは違いユニットパートへ。昼公演と夜公演でセトリは変わるのは言っていましたがここまでガラッと変えるとは思ってなかったのでさらに熱くなりましたね…。ユニットパートではなぎささんを筆頭に両グループから選抜されたメンバーによる「届いてLOVE YOU♡」、そして「薄明光線」。夜の野外で「薄明光線」を見たかったのですがユニット曲だし望みは薄いだろうな…と思っていた所に冨田さんの歌い出し。そして2番に入って現れた佐々木舞香さん、野口衣織さん、諸橋沙夏さんというイコラブ歌唱メン三大巨頭。2番の歌い出しで舞香さんが歌い始めると「何歌ってんの?!」という想いと共に崩れ落ちてしましました…床になりかった。さすがにこのコラボは「# 薄明光線でUO炊きたい部」の血が騒いでしまいましたね。いつか薄明光線でUO炊いてもいい現場待ってます。そしてこの薄明光線から少し雨がパラつき始めました。ただそれが楽曲と合っててすごくよかったんですよね…これぐらいで収まればよかったのですが…。
その後「薄明光線」を披露したイコラブメンバー3人によるMCの後、ノイミーパートへ。「君と僕の歌」、そして「君はこの夏、恋をする」が披露されました。しかし、「君と僕の歌」が始まると同時くらいに強くなる雨。ほんとに雨具なしで人間がいちゃいけないくらいの本降りになってきました。ただその雨の中でも「僕はここで歌う」、と強く歌う彼女達がそこにいて。いつも≠MEからは強さを感じるグループだと思ってたのですがその強さがこの時は何倍も大きく見えて、すごい雨の中怯まずに歌ってる彼女達がほんとうに美しくて。歌詞とリンクするその光景は雨すらも演出かのように見えてしまいました。多分あの「君と僕の歌」はノイミー史に残る名場面と1つだと思います。その後の「君はこの夏、恋をする」イントロでの冨田さんの煽りがものすごく刺さったのも印象深いです。単純にノイミー自体のライブパフォ、煽りやMCがどんどん上達してるのが刺さったし、雨という逆境程度には負けない彼女達の強さの真骨頂がそこに詰まっててすごく素敵な場面だったんですよね。
そしてイコラブパートでは「ウィークエンドシトロン」、「Want you!Want you!」が披露されるとダンスパートへ。そのままノンストップで突入したのは≠MEの楽曲「P.I.C.」。コラボはたくさんあってもステージ上にはイコラブさんオンリーでノイミーの楽曲に突入するのがめちゃくちゃカッコよくて。ラスサビで23人が花道を闊歩するシーンがあったんですけどそこでも雨がまたいい味を出してて雨の中ただ前だけを見つめて行進する23人の反逆者というシチュエーションがめちゃくちゃよかったんですよ。好き。そして≠MEの新曲「まほろばアスタリスク」をセンターステージで披露したのですが雨の中叶わぬ恋と分かっててもただ健気に歌い続ける彼女達が本当に綺麗で、円形のフォーメーションが多く見られる楽曲という事もあり360度のセンターステージが大いに活かされてましたね…。

そしてそして。
指原PのTwitterでも言われていた通り、夜公演では何かしらの初披露曲があると。イコラブ、ノイミーどちらもリリースを控えている為、どちらのグループが来るかソワソワしてましたがスクリーンに映されたのは「≠ME 2ndsingle C/W曲 「ワタシアクセント」 今夜初披露」の一報。表題はセンターがほぼ固定の為カップリング曲初解禁の時にしか流れないおなじみの「Who's the center?」の映像。曲が始まり一直線に並ぶフォーメーションの中からアップで抜かれたのは推しメン、永田詩央里ちゃんでした。一瞬頭が真っ白になり、すぐ現実だと認識して今までにない感情が溢れてくるあの感じ。僕の目の前には大きなステージで堂々とセンターに立ち、楽しそうに力強く、今までの全てをぶつけるかのようにパフォーマンスをする推しメンがそこにはいました。それを見て感動というよりかは嬉しさ、楽しさの方が勝ってとにかく笑顔になってしまった事を覚えています。もちろん感動もあったんですけどね。いつもステージに立っている推しメンは推しメンが何倍も大きく見えるくらい躍動感溢れるパフォーマンスなんですがこの日この時は普段以上にその姿が大きく見えて圧倒されていました。というかあんな大きなステージを推しメンセンター曲初解禁の場に選んでくれたのが本当に嬉しかったです。
この「ワタシアクセント」という曲は≠ME史上一番激しいダンスナンバーで、メンバーも口々に「難しい」と言う一曲。歌詞の内容も内に秘めた強さが込められた楽曲になっています。指原Pってそのメンバーのオタクなら分かってるけどパブリックイメージとは微妙に違うそのメンバー本来の魅力を本当に分かっていると思って、一見クールに見られがちだけどほんとは元気で誰よりもアイドルな野口衣織さんに「君と私の歌」を与えたり、実は重い属性を持ってる佐々木舞香さんを「しゅきぴ」のセンターに選んだり。今回もパブリックイメージ的には可愛さや年少組といったイメージが強めなしおちゃんに、しおりおしなら分かってるパフォーマンス中のバチバチ具合や考え方、アイドルへの向き合い方が誰よりも大人な本来の魅力を重視した楽曲を与えてくれて。やっぱり上手いなぁと思いました。だから他メンのオタクからすれば「しおちゃんセンター曲がこういう感じの曲って意外!」っていう声が結構聞こえたりしましたが、推しメンのオタクからすれば「こういう系に決まってるでしょ…」と納得の1曲なんですよね。またこれでファンが増えちゃう。最高。
「ファンの皆さんに嬉しいお知らせが出来るように頑張りたい」と事あるごとに口にしていた推しメン。その間にもたくさんの嬉しいお知らせを届けてくれましたが、今までで一番嬉しいお知らせが聞けて本当に幸せでした。普段から自分の事以上に、ファンの事だけでなくメンバーやスタッフの事をたくさん考えている推しメンらしく、楽曲の構成も推しメンだけにスポットが当たるのではなく、どのメンバーにもスポットが当たる場面があったり、要所要所で推しメンの事をメンバーが支えてくれているかのような構成になったりと曲の構成も推しメンを体現しているかのような一曲で。特にラスサビで推しメンと冨田さんと蟹沢さんで歌ってるとこがたまらなく好き。初センターメンをセンター経験者2人が支えてるあの感じが胸アツ展開感ある。少年ジャンプっぽい雰囲気。でもその中の中心にいるのは間違いなく推しメンでこの曲を引っ張ってるのは間違いなく推しメンなのが本当に素敵で、大事な一曲になりました。その後のSHOWROOMで「センターは自分がさらに成長できるきっかけ」と語っていた推しメン、そういう考え方というか捉え方が出来るのがすごく素敵でさらに好きになりました。今現在を一番いい物にしながら前だけを見て進んでくのって当たり前かもしれないけど難しいことだと思うし、それが出来てる推しメンがすごいのはもちろんの事、オタクが見てる以上にその先を彼女は見据えてるんだなぁと思うと彼女自身の「これから」がさらに楽しみになりました。すごく素敵な推しメンです。終演後推しメンのビブスを着てるのがものすごく誇らしかったです。

その後再びイコラブパートに戻り、「CAMEO」、「手遅れcaution」、「祝祭」といった夜にぴったりなクール系の曲を立て続けに披露。その中でも「CAMEO」でのカラフルな炎の演出が本当に命を救ってくれて…。雨もありありえないくらいの極寒の中、炎がめちゃくちゃに暖かくて救われました…メインステージだけでなくバックステージやセンターステージ、トロッコなども多く捨て席が無かったおかげで最前ブロックといっても他のブロックほどアドな場面が少なかったライブでしたが最前ブロックのAブロックの人権が唯一発揮された場面でした。
そして「いらないツインテール」、「探せ ダイヤモンドリリー」、「君と私の歌」、「青春"サブリミナル"」をコラボで披露すると本編最後の曲、「夏祭り恋い慕う」へ。昼公演と同じく動画撮影可能タイムで、ステージ上の火の演出だけでなく打ち上げ花火も。夜の野外ならではの楽曲の世界観を強く再現する演出、さらに動画映え、SNS映えもする演出で美しくて本編の幕を閉じました。昼公演の一曲目を飾った曲で夜公演の幕を閉じるというのも美しかった。
アンコールでは「スタート!」、「秘密インシデント」、「次に会えた時、何を話そうかな」を披露し最後は「自分賛歌」で〆。正直寒すぎてほとんど記憶飛んでるのでちゃんとアーカイブ見ます…。

そしてアンコール中のMCでイコラブ、ノイミーに続く第3のグループ発起の一報が。複雑な想いはありますが、既存グループの楽曲等のクオリティを維持してくれたりすれば文句はないし、何より先輩となる推しメンを見れるのが楽しみという方が勝ちますね。あと推しメンのSHOWROOMで「アイドルになりたいっていう気持ちは素敵なこと、私もいい夢を持った」と真っ直ぐに語り、これからオーディションを受けようか迷っている人達に「アイドルをやってなかったら出来たこともたくさんあるけど、アイドルをやっていたからこそ出来たこと、出会えた人もたくさんいる。オーディションを受けることに価値がある、自分の気持ちを大事にしてほしい。」と背中を押す発言をしたり「アイドルはほんとうにいいですよ」という言葉を聞けてほんとうに嬉しかったというか好きが増したんですよね。イコノイフェス、そして新たなグループの展開を経て、推しメンの考え方を改めて聞けて、より推しメンへの好きが深まったというか、推しメンになぜ惹かれたのかが分かったなぁと。いつか後輩グループにこの言葉を背中を押されたメンバーが入ってきたらそんな素敵な事はないなぁと、楽しみになりました。これも推しメンのおかげです。


イコノイフェス、昼夜通して想像以上に素敵なライブで、夜公演は特に大雨の中だったり、様々な演出やコラボ、MCでの発言などもあり歴史に残るライブになったなぁと強く実感します。よく身内のノリというか、過去最大キャパでやったりした時にそんないい内容でもないのに「伝説のライブ!」と言うグループも多いですが、間違いなくこの夜公演は伝説のライブという言葉が相応しいものだと思います。改めてイコノイのパフォーマンス力の高さに驚かされたし、今現在アイドルを名乗るものが増えてきたせいで「アイドルの定義」が曖昧になってる中で彼女達こそがパブリックイメージに一番近い「アイドル」そのものだと強く思わされました。何より推しメンの初センター曲の初解禁の場に立ち会えるなんてそうそうない事だし、その場にいられて光栄でした。やっぱり今の推しメンの事がめちゃくちゃ好きだし、この先も一緒に歩んでいきたいなぁとさらに思いました。多忙なスケジュールの中、昼夜違うセトリだったり、あんな広いステージで立ち位置を覚えるのだったり、大雨だったりたくさん大変な事だらけだったと思いますが、あれほど素敵なステージを作りあげて頂きメンバー、スタッフ、関わってくれた全ての人に本当にありがとうございました、お疲れ様でした…!




イコノイフェス、本当に素敵なライブだったのでまだ見てないオタクがもしいたらアーカイブを見てください…3200円払うとなんと19日まで無料で見放題ですよ…

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