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2019年10月の記事一覧
詩:ついによこたわる木
ついに横たわる老木
虚ろな目を開いて
何を見るともなく見る
無気力は墨を染み込ませたように広がって
今に始まったことではないと呟く
冷たい地面に耳をつけていると
なつかしいほど遠くから
あたたかい足音が響いてくる
眠れぬ夜は幾日と続いて
白い花びらがちらちらと
なぐさめのように降りそそいだ
ついに横たわる老木
小鳥はさえずり
太陽がのぼり
雲がながれて
恋人たちにも別
ついに横たわる老木
虚ろな目を開いて
何を見るともなく見る
無気力は墨を染み込ませたように広がって
今に始まったことではないと呟く
冷たい地面に耳をつけていると
なつかしいほど遠くから
あたたかい足音が響いてくる
眠れぬ夜は幾日と続いて
白い花びらがちらちらと
なぐさめのように降りそそいだ
ついに横たわる老木
小鳥はさえずり
太陽がのぼり
雲がながれて
恋人たちにも別