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"三人吉三巴白浪"を解説するよ〜

こんばんは、たばちいです。

今月、お友達を歌舞伎に連れて行くので、初心者向けの歌舞伎紹介の記事を書いております。

この記事では、今回観に行く、「三人吉三巴白浪」の演目をご紹介。

まあ、なんとなく分かればOK!



まず、演目名は、

三人吉三 (さんにん きちさ)
巴白浪 (ともえ の しらなみ)

でございます。

ざーっくり言うと、三人の"吉三"が出てきます。

お坊吉三、お嬢吉三、和尚吉三、の三人。
三人とも盗賊。泥棒でございます。

お坊、お嬢、和尚の三人です。

お坊と和尚がごちゃつきやすいので注意。


2023年、二月大歌舞伎での配役は

お坊:片岡 愛之助 (かたおか あいのすけ)さん
お嬢:中村 七之助 (なかむら しちのすけ)さん
和尚:尾上 松緑 (おのえ しょうろく)さん

とっても豪華になっております。

愛之助さんは、テレビによく出ている、あの愛之助さんです。ご本人ですよ〜。

七之助さんは、美人やイケメン役が多いです。めちゃくちゃお美しいので必見。

松緑さんは、いかつーい男性の役をやることが多いです。"男らしい男性が好き"という人は、かなり必見。



演目は3つに分かれていて、

大河端 庚申塚の場
巣鴨 吉祥院の場
本郷 火の見櫓の場

となっています。

それぞれのあらすじは、後で紹介する記事を読んでもらえればと思います。


私は、以前に"大河端庚申塚の場"を観たことがありまして。

この幕といえば、お嬢吉三のこのセリフ。

「こいつぁ〜春から縁起がいいわぇ〜」ですね。

"にほんごであそぼ"とかで聞いたことない?
これ、この演目のセリフなのです。
お嬢の見せ場でございます。


もう一つ、この幕の見てほしいところがあります。

この演目には"おとせ"という女の子がいます。

演目の一番最初、おとせちゃんが、とある女性を道案内します。

実はその女性はお嬢吉三で、おとせちゃんのお金を盗んで、おとせちゃんを川に突き落とします。

その、おとせが川に落ちる演出は、歌舞伎初心者だと割とびっくりすると思うので、ぜひオペラグラスを外して観てみてください。

というか、可愛いおとせちゃんを川に落とすな!(しかも、三幕で和尚に殺されちゃう)

なんて不運なのでしょう。切ない。


ちなみに、今回おとせを演じるのは、
中村 壱太郎 (なかむら かずたろう)さん。

可愛い女の子や、小さな男の子役が得意です。

今回のおとせちゃんもきっと可愛いので、ぜひ観てみてくださいね。


二幕と三幕は、私も初めて観るので、一緒に楽しみましょう。



割と話したいことは話せたので、あとはざっくりあらすじを追ってみてください。

とりあえずは、

お坊、お嬢、和尚が出てくる
おとせと十三郎はカップルだけど、実は双子
庚申丸という刀が重要

ってことが分かれば大丈夫。

あとは、音声ガイドがその都度あらすじを教えてくれるので、問題なし!


というわけで、「三人吉三巴白浪」をご紹介しました。

演目以外の、歌舞伎の細かい鑑賞ガイドは、また別の記事で教えますね。

初めての歌舞伎鑑賞、楽しんでもらえますように。


では、今回はこれにて幕切れ〜。

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