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なぜいま読書会?みんなで読むと景色が変わる 02 読書サロン(仕事文脈vol.21)

セクシャル・マイノリティが登場する古今東西の小説で現実を学ぶ/読書サロン ティーヌさん

 セクシャル・マイノリティが活躍する小説について語る読書会「読書サロン」。課題本となるのは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなど、セクシャル・マイノリティと呼ばれる人々が登場する小説だ。2013年の開始以来、月1回のペースで開催され、これまでに読んだ小説は100冊を超える。

 現在は「読書サロン」とシンプルな名称だが、主催のティーヌさんによると、当初は「LGBT読書サロン」という名称だったという。

 「『読書サロン』という一般的な名前になったのは、参加者から『自分が当事者だと知られたくないので、会の名前が書いてある資料を家に持って帰ることができない』という意見があったためです。今になってみると、クィアな映像作品を多く上映するノーマルスクリーンさんがあえて『ノーマル』という単語を使っているのとも似ていて、とても良かったと思っています」

 ティーヌさんは普段は出版社に勤務する編集者。そもそも、なぜ読書会をはじめたのだろうか。

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