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和田靜香「政治家だけじゃない 私たちだって主役であるべき」|自分の力を信じる、 政治に参加する(仕事文脈 vol.21)

  2021年10月、私は話題の選挙区だった「香川1区」で衆議院議員の小川淳也さんの選挙に密着し、ボランティアをやっていた。

 私はフリーランスのライターだ。音楽や相撲などエンタメについて書いてきたものの、売れず。バイトばかりする日々に生活はギリギリで希望は木っ端みじん、自己責任論に押しつぶされていた。それがコロナ禍になり、バイトもクビになり、たまたま映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』がらみでインタビューをした小川さんに、「一緒に本を作ってください」と無鉄砲なお願いをし、『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』という本を作った。

 その本では「生きづらさ」からエネルギー問題まで話し合い、これって私のせいじゃなくて政治のせい、解決するには各々の政治参加が大事だと分かった。それで、じゃ、それを実践してみよう! と選挙活動をやってみたのだ。

 やって思ったのは、ちゃんと見張ってなきゃ、「民主主義」がダメになっちゃうんじゃね? 声出して行こう、エイエイオー! ってことだ。

 それも『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』という本にしたが、最も反響が大きかったのは、私が小川さんに「妻です」「娘です」という匿名のタスキを家族に付けさせているのはおかしいと声を出したことだ。結果的にはタスキに名前(苗字は公選法で候補者本人以外は入れられないらしい)を入れることになったが、「余計なことを言うな」と私は激しくバッシングされた。

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