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4/18〜22の日記

4月18日(月)
出勤後、注文の処理をしてから急ぎのテープ起こし。
昼頃、雨が降ってくる。寒いのでランチはスープカレーを食べに出かけた。

4月19日(火)
昔、演劇のフロント(受付などの業務)講習というのを受けたことがあり、立ち方とか、どうやってチケットをもぎってお客様に渡すのかとか、あらかじめ上演時間やトイレの場所を確認して案内できるようにしておくとか、案内するときの腕の角度とか、自分もトイレに行って手を洗って紙で拭いたらその紙で水しぶきを拭くだとかを教わった。そのときに講師の方が「でも、個人差があるんです。何がその場で必要か見えない人も、言わなくてもすぐハッと気付く人もいます。その『気が付く』感覚は教えて身につくものじゃありません」と言っていて、まあ私は演劇のフロント業務に限らず「気が付かない」方の人間なのですが、タバブックスで勤めるようになって結構自分の雑さを反省して(これでも)一挙手一投足に気を配るようにしている。具体的には、靴を揃えたり(これすらできていなかった)、本を優しく慎重に丁寧に扱ったり、言葉を出すときにもぶっきらぼうにならないよう立ち止まって考えるようになった。タバブックスのホームページに書いてあるように本を「きもちよくお届けする」ためには、物質としての本を大事に扱いたいし、SNSなどでも丁寧な言葉を出して、丁寧にテキストを読んで、伝えることに労苦を惜しまずにいたい。中途採用なのにこんな基本的な仕事の姿勢について「学んでいます」と赤裸々に口にしてよいのだろうかと内心戸惑いながらも、とても大事なことだと思ったのでここにも書いた。
私だけじゃなく世の中も、パッと見てわかるように!雑でもいいから早く!センセーショナルに!という価値観がますます優勢であるように感じるけれど、丁寧に丁寧にという側に一歩でも進みたい。
「仕事文脈」お取り扱い店のリストを更新。お店のホームページのリンクが合っているか、全店分チェックした。どのお店も違った信念やメッセージや品揃えがあってとても素敵だ。まずは都内から少しずつでも伺いたい。

4月20日(水)
お取り扱い店リスト更新の続きと、『仕事文脈』の原稿チェック。来週、ジュンク堂さんにフェア棚を持つ「愛書家の楽園」の会議があるので、フェア案を作成する。
夜、友人たちとの私的な読書会(『ストーカーとの七〇〇日戦争』を読んだ)があり、『脱コルセット』の話をしたところ、次回の読書会の課題本にしてもらった。いろんな意見・感想が聞けるのが楽しみだ。

4月21日(木)
出勤後、少し掃除をして、注文いただいた書籍の出荷や雑誌掲載用の書影の送付などをしていたらすぐお昼に。お昼休みの会話の中で、「いやあ、自分で自分の話しているテープを起こしたら、話し手のこと考えずに1人で笑って話していて、これじゃモテないと思いました」と話したところ、私の頭の中のコルセットを指摘され反省しました。

4月22日(金)
まもなく月末なので在庫数の管理を更新する。雑談のテープ起こしの続きと、作業マニュアルの更新をした。お昼、他社の書店営業の人が下北沢に来たのでランチをご一緒し、今後の営業について相談できて心強かった。

(山口)

※写真は、自分に割り当てられた机の、ペン立てに刺さっていたものたち。いろんな筆記具があって面白い。

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