見出し画像

5/30〜6/5の日記

5月30日(月)
朝は注文処理や、書店さんへのご請求金額の計算。連勤なので元気を出したく、お昼は定食をがっつり食べた(月曜日の午前は仕事がなかなか終わらず、遅れて外食に出ることが多い)。午後、Book Lover’s Holidayの売り上げの集計や書類作成、残りの書籍を棚に戻したりする。
 
5月31日(火)
月末なので在庫数の管理を終わらせて、あとは「雑談本」のテープ起こしの続き。
夕方、受付時間ギリギリで郵便局に荷物を出しに行くと、料金後納で契約している一覧表が増税前のもので金額が間違っていると言われる。ほぼ毎日発送しに行って今まで一度も止められたことがなかったので、「たまたま古い一覧表がまざっていただけかな」と思い会社に戻って確認すると同じ料金表しかない。差出に行った郵便局で「じゃあ正しい料金表をください」と言うと、それは本局じゃないと出せないという。ということで本局に電話すると、自動音声が「電話番号が変わりました」と0570で始まる数字を読み上げている。そこに掛けると「しばらく経ってからおかけ直しください」と言って、何度かけても電話がつながらず、仕方ないのでネットで番号を調べてFAXを送ると「繋がりません」と送信できない。私は短気なので電話番号が変わっていたあたりですでにかなりイライラしていたが、ここまで連絡手段がないとカフカみたいでむしろ笑える(いや、毎日必要な書類が使えないと言われたのだから全然笑えない)。結局はようやく電話が通じた本局経由で、差出に行った郵便局から「一覧表が古いというのは勘違いでした」という内容の電話が折り返しかかってきたが、システムが複雑化しすぎている上に「ハンコ、ハンコ」と変なところがローカルで(差出に行ったときも日本語が母語じゃない人に早口で日本語で説明しているのを見て、簡単な英単語や「やさしい日本語」で説明したりしないのかなと思った)、各郵便局の裁量で動ける部分が削られている様子が目に見えて、郵政民営化は絶対間違いだったなと思った。
以前にチェーンの書店員さんから、クレームがいきなり本部のお客さまセンターに行ってしまう場合があると聞いたことがあって、対応しなければいけない本部の側も、本部から注意を受けたりする書店員さんの側も、迂回した分大変さが増しているし何かが間違っていると思ったけれど、それを思い出すと、お客さんの側からすれば繋がりやすさやアクセスのしやすさでいきなり本部に連絡してしまう面もあるのかなと考えたりした。本当は建設的な方向に向かって、目の前にいる人と互いを尊重した対話が理性的にできればいいですけどね。(イライラしたせいで長くなりました。)
 
6月1日(水)
昨日は(実は)大寝坊してダッシュと放心状態を繰り返しながら通勤したので、今日は余裕をもって早めに家を出る。通勤列車で『反「女性差別カルチャー」読本』を途中まで読んだ。北村紗衣先生の文章のタイトル(「うぬぼれ屋さん、この文章もたぶん自分のことだと思ってるんでしょ?」)だけを見て「わお、攻めてる!」と思ったけれど、本文の最後にはどんでん返しが待っていて、電車の中でこみ上げてくるものがあるほどに優しく温かいものだった。読めてよかったし、定期的に読み返したい。
(※ZINEは6月6日現在増刷中)

今日は事務所で一人で仕事。注文が多く処理をしていたらあっという間にお昼に。郵便局に2度発送に行ったら2度とも(昨日の件で)謝られたので、感情労働を強いてすみませんと思う。録音データがさらに4本届いて、さらに今週はもっと送られてくる予定なので、集中してガンガンテープを起こす。昔は10分起こすのに1時間以上かかっていたが、今は1時間で20分ぐらい起こせるようになった。
 
6月2日(木)
精算時期なので請求書を作成したり、『反「女性差別カルチャー」読本』の注文が多いので発送を手伝ったりした。
 
6月3日(金)
先週末の出勤の分、代休。
 
6月5日(日)
アメリカ在住の友人が一時帰国していたので、立川まで会いに行く途中、納品もかねて分倍河原のマルジナリア書店さんにうかがった。辻本力さんが雑談を収録する日だったので、あまりに人がいなかったら私も話そうかと話題を考えてきたが、幸いなことに次々と雑談相手の方がいらしていた様子だったので、じっくり店内を見て自分のために本を買った。

私は新卒で出版社に入ったのが2013年で、業界についてあまりわからなかったので版元ドットコムや出版協の集まりに顔を出して、そこで知り合った他社の方から、営業の仕方から流通に至るまでいろんなことを教えていただいた。マルジナリア書店(よはく舎)の小林えみさんも、タバブックスの宮川さんも、その頃に初めてお会いしたので、この10年ですごい活躍だと圧倒されるとともに自分も頑張らねばと考えたりした。
新卒で初めて担当した本は尖閣諸島についての研究書で、当時は今よりもえげつないタイトルの韓国・中国に対するヘイト本が売り場の大半を占めていたので、日本の領有権を主張する内容ではない書籍の営業にはとりわけ苦労した。現在の出版業界における新しい流れに対する戸惑いを、個人的に小林さんに相談して、相談できる人がいることが嬉しかった。

(山口)

お読みいただきありがとうございます。サポートいただけましたら、記事制作やライターさんへのお礼に使わせていただきます!