推しメンとスペイベで知り合えた僕は常にメンバーに付きまとわれる!? 後編
〇:おれマジで明日何させられるんだろ....
梅澤には大量の借りがあることもあり、どんな事でもするつもりだがやはり不安がある〇〇
ー次の日ー
〇:とうとう来ちゃったよ....
会社名の書いてある看板のようなものがやけにこっちを見てくるような気がしながら中に入っていき....
『あぁぁっ!やっときたぁ!』
〇:いきなりうるさいよ笑
梅澤:だって遅刻じゃん
〇:社会人だから断じてそんなことはない!
〇:ちゃんと10分前じゃん
梅澤:20分前じゃないから遅刻!
〇:高校の部活でもそんな理不尽なこと少ないぞ!!
梅澤:え〜普通だよ。5期生の子もそうだし
〇:それ圧で従うしかなかったんじゃ....
梅澤:ん、なんかいった?
〇:い、いやいってない....(なんだこの圧は)
梅澤:じゃあとりあえずあっち行こっか
今までに感じたことのない殺気を纏った圧に危機感を覚えながら梅澤のあとを着いていくと.....
〇:え、ここは?
連れて行かされた先にはガスコンロとオーブンが部屋の中に置かれていた
梅澤:ん〜簡単に言ったら即席キッチン?笑
〇:なんでそんなものを....
梅澤:そりゃ〜だってさぁ!
梅澤:〇〇の料理食べたいじゃんね!
〇:マジかよ....てか、「じゃんね」ってことは誰かいるの?
梅澤:後ろ見たらわかるよ
そう言われたからには振り返り後ろを見ると....
〇:えぇぇぇええっ!!!
〇:え、遠藤さんと賀喜さん!?
さくら:私の事知ってくれてるんだねー
遥香:嬉しいね!
〇:やばい....今日命日かも....
梅澤:なにバカなこといってるの笑
〇:だってさ....オレただのオタクだよ?
梅澤:いやぁ〜山と与田と私のブログで紹介されるスイーツ作る人はただ者じゃないよ
〇:そ、そうか....
梅澤:ということで!今日はデザートと簡単なデザート作って!
〇:簡単ってどれくらい?
梅澤:ん〜サラッと作れればいいよ!
〇:わかった。ここに食品は無さそうだし買い出し行ってくるよ
梅澤:はーい
さくら:あ!私も行きます!
〇:(まじか!?
〇:いいんですか?
さくら:色々気になることもあるので!
〇:わ、わかりました....じゃあ行きましょうか
さくら:はいっ!
な、なんだこのどんな怖い人でも微笑むようなスマイルは!!
こうしてスーパーへ行き
〇:マスクとサングラスしたらほとんど顔見えないんですね笑
さくら:これでもマスクは子供サイズなんですけどね....
〇:すげ〜 ….子供用なんて僕が着けたらちぎれるな...笑
さくら:普通ちぎれちゃいますよね
さくら:1つ気になってること....聞いてもいいですか?
〇:なんですか?
さくら:〇〇さんってなんで梅澤さんと知り合ったんですか?
〇:あ〜そのことですね
さくら:梅澤さんって結構しっかりしてるからファンの人と関わりを持つとは思えなくて
〇:(たしかに言われてみれば俺は幸運だったのか
〇:梅澤さんとは1度キッチンスタジオの予約が被っちゃったことがあったんです
〇:そこでお互いの料理を食べることになって、そこから仲良くさせてもらってます
さくら:そうだったんですね
さくら:与田さんからも〇〇さんの料理は最高だって聞いてるので私も楽しみです!
〇:期待しないでください...所詮素人が作る料理ですから笑
さくら:謙遜する人ほど美味しいもの作るんですよ?
〇:それはいったいどういう理論で....
さくら:『わたし下手ですよ〜』って言ってる人ほど実は上手いってことです!
〇:確かにそういう人いるけど...
さくら:だから楽しみにしてますねっ
〇:う、うん
こちらを覗いてからのウインクに何も耐性がない〇〇はつい『うん』と言ってしまった
それから買い物を済ませ事務所へ戻り....
〇:それじゃあ準備するよ
梅澤:私たち何しとけばいい?
〇:ん〜手伝ってもらうことも無いしブログでも書いたら?
梅澤:暇があればブログ書いてると思ってる?
〇:あ、いやそういうことじゃないけど
遥香:『事務所にパティシエさんがやってきた!!』って...笑
さくら:それいいかも!
〇:いや辞めてください...笑
遥香:え〜名案だと思ったのに〜
〇:(賀喜さんって意外と奇想天外....!?
そんなこんなで作り始め....
〇:ふぅ....出来た
梅澤:どれどれ
ささっとキッチンに潜り込み
梅澤:ほぉ〜クレームブリュレと生チョコじゃん!
〇:正解!
遥香:すっごい完成度...!!
さくら:これって....どっちが簡単スイーツなんですか?笑
遥香:たしかに完成度高すぎてどっちかわかんない...笑
〇:一応生チョコの方が簡単なやつだよ
さくら:今度わたしも作ってみたいです!
〇:あとでレシピ渡しますね
さくら:やった!
梅澤:それじゃあ食べよっか
遥さ梅:いただきまーす!
あむっ
さくら:!!
遥香:ん〜!!
梅澤:これすっごい美味い!
〇:よかったぁ
梅澤:クレームブリュレって結構代わり映えしないのになんでこんなに違うの!?
〇:まぁ隠し味を何個も加えるとちょっとずつ変わるんだよ
さくら:これ悪魔的な美味さですよ
遥香:これいつでも作れるのズルいですぅ
〇:ずるいっていわれてもなぁ...笑
遥香:この生チョコだって食べなくてもわかるレベルで美味しいの確定なやつじゃないですか!!
梅澤:〇〇のチーズケーキも美味しいしね
さくら:それも食べたい....
梅澤:これはもう合格かなぁ
〇:合格?なにが!?
梅澤:実は今日ここに呼んだことには理由があるの
〇:え、スイーツ食べたいだけじゃなかったの!?
梅澤:そんなことで出張扱いにしてもらったりしないよ!
〇:(乃木坂ならうちの会社くらい丸呑みできそうだけどな....
〇:そ、それで俺は何に合格したの?
梅澤:それはですねぇ....
梅澤:マネージャー!
〇:はい?
梅澤:だ・か・ら!マネージャー!
〇:え、でも秘書とかそういうの苦手だし....
梅澤:あ、〇〇が思ってるマネージャーとはちょっと違うかも
〇:え?
梅澤:〇〇にやってもらうのは料理専門のマネージャー
〇:はい!?
〇:料理専門のマネージャーってなに?てかそんなんあんの!?
梅澤:近年規制が強くなってテレビでもYouTubeでもやれることが狭まってるのです
梅澤:そんな中料理系がかなり増えてきてるのです
〇:たしかに昔に比べて料理系の番組多いな
梅澤:と、いうことでYouTubeで取り扱う料理の発案とかをする仕事についてもらうわけ!
〇:あんまそんな仕事聞いたことないけど楽しそうだね
遥香:〇〇さんにやってほしいです
〇:え〜じゃあやろうかな(部長さよなら!
さくら:やった!これでまた〇〇さんの料理食べれる
遥香:だね!
梅澤:ところで最初の仕事なんだけど....20個レシピ考えてきて欲しいんだって
〇:あ、もう辞めたいかも
それからというもの、推しメンとほぼ毎日会えるかわりに今までよりも更にキツい仕事をこなさなくてはならない〇〇でした
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?