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どうしようもない僕に寄り添ってきてくれた天使に恋をした 後編

ー翌朝ー

○:ん…朝か....

○:叩かれてからの記憶がねぇ

飛鳥:あ、○○起きた


○:おはよう

飛鳥:朝ご飯作ったからたべて

○:ありがとう


それから少し時間が経ち

○:とりあえず途中までは書けた

飛鳥:今書いてる作品ってどんなの?

○:恋をテーマにした作品なんだけど....最後がちょっと息詰まってるんだよね

飛鳥:そこどんな感じ?

○:「君を失うと...」の続き

飛鳥:あ! 20%の部分だ

○:この続きがむず痒いってこと?

飛鳥:うん

○:どうすればいい?

飛鳥:あんただったら「僕は心を失う」みたいなこと書くでしょ

○:うん

○:(当たってる...

飛鳥:あんたは男のことばっかり書いて、女性にどうしてほしいのか書かないじゃん

○:うん

飛鳥:だから男性にも女性にも売れないんだよ

○:そっか...

○:…難しいな

飛鳥:息詰まってるときは書かない方がいいよ

○:わかった

○:こういう時飛鳥は何してるの?

飛鳥:ん〜

飛鳥:○○の本読んでた

○:じゃあ僕は飛鳥の本読もうかな

飛鳥:だめ

○:なんで?

飛鳥:私のは参考にならない

○:いや、そんなわけないでしょ

飛鳥:参考にならないもんっ

○:えぇ....

飛鳥:だからデートするぞっ!

○:はい? なんで?

飛鳥:だってこれ男と女の話じゃん

○:うん

○:だからデート?

飛鳥:うん

○:付き合ってもない男と女がデートしても意味ないんじゃない?

飛鳥:い、いいからいくの!

○:(絶対行きたいだけじゃん...笑


レンタカーを借り、デート(?)スタート!


○:どこ行く?

飛鳥:美術館!


○:おぉ〜美術館

飛鳥:にしても○○が免許持っててよかった

○免許くらいはもっとかないとね

飛鳥:そっちの方がラク?

○:うん


そうこうしてるうちに....

○:着いたよ

飛鳥:ありがと

○:いえいえ〜

飛鳥:なか入ろ!

○:うん

それから数作品絵画を見て.....

○:(良さがわからない、、、

飛鳥:(この絵って何がいいんだろう?

飛鳥:(でもせっかく○○とデートだし....あ!

飛鳥:○○

○:うん?

飛鳥:はい

そういうと飛鳥は○○と腕を組んだ

○:なんで腕組み?

飛鳥:こっちの方がデートっぽいじゃん

○:距離近くない?

飛鳥:こんなもんでしょ

飛鳥:(腕組むと緊張する....

○:この作品めっちゃよくない?

飛鳥:どれどれー

そこにはたくさんの人が見ている中、ふたりの男女が手と手を幸せそうに合わせている絵があった



飛鳥:こんな感じて色んな人に私たちの本を読んでみてもらいたいね

○:そうだね。頑張るよ

飛鳥:というか、この女の人顔ちっさ

○:飛鳥の方が小さいけどね笑

飛鳥:でもこの人の方が可愛いよ

○:鏡持ってきてあげようか?

飛鳥:どういうこと?

○:飛鳥の方が可愛いってこと

飛鳥:そんなことゆうな...///

○:(こんな色々わかりやすい人がよく本かけるな


そうこうしてるうちに出口に着き.......

○:後半から特に楽しかった!

飛鳥:○○のせいで途中楽しくなかった


○:照れる飛鳥が悪いんじゃん

飛鳥:違うもんっ!

○:まぁいいや、とりあえず帰る?

飛鳥:うん


ー道中ー

飛鳥:○○ってなんで本書き始めたの?

○:本ってさ...媒体が変わることはあっても無くなることは無いじゃん?

飛鳥:うん

○:だから書きたくなったんだよね

飛鳥:意外としっかりしてる

○:飛鳥は?

飛鳥:私はいろんな本を読み尽くしたから次は 書きたいと思ったんだよ

○:あぁ

飛鳥:それで書き始めたら楽しかった

○:うん(あんだけ売れりゃあねぇ

飛鳥:ただ、私は引き出しが少なすぎたんだよ

○:そうなの?

飛鳥:だから○○みたいに80%ではあるけど、色んな種類の本をかけるの羨ましかった

○:褒められてるのかけなされてるのか...

飛鳥:褒めてるんだよ

○:ならよかった

飛鳥:今回のやつも80%はしっかり書けてそうだったし

○:やっぱ80%か...

飛鳥:だからあとは私に任せてよ

○:ありがとう

○:ひとつだけお願いがあるんだけど...

飛鳥:?

○:最後の「君を失うと...」のところは
僕に任せてほしい

飛鳥:あれ最後の大事な場面だよ?

○:うん

○:最後の場面は100*%を自分でだせるきがする

飛鳥:わかったよ





飛鳥:あ~家が一番だー

○:僕はまだまだなれないけどね

飛鳥:慣れるために冷蔵庫からお茶とって~

○:ただ飲みたいだけでしょ笑

飛鳥:うん笑

○:まぁいいや、とってくるよ



ガチャ

○:え?

飛鳥:どうかした~?

冷蔵庫のなかには大量のイチゴミルクが綺麗に並んでいた

○:イチゴミルク多すぎるだろ

飛鳥:あ、恥ずかし...///

○:あすかちゃんはイチゴミルクが好きなの?

飛鳥:コクッ

○:イチゴミルクもらっていい?

飛鳥:何かするの?

○:うん



ー2時間後ー

○:できたよー

飛鳥:なに作ったの?

○:ババロア


飛鳥:え、すご!!


飛鳥:食べていい?✨✨

飛鳥の目はキラキラと輝いていた

○:もちろんいいよ

飛鳥:いただきます!

飛鳥:パクッ

飛鳥:うまぁ~!

○:よかったね笑

飛鳥:料理できるんだねアムッ

○:まぁそこそこにはできるよ

飛鳥:また作ってよ

○:わかった

飛鳥:よし、じゃあ書こう!!

〇:なんか急に元気になったね笑

飛鳥:だって美味しいもの食べたからね〜

飛鳥:○○も早く書くよ!

飛鳥:あと少しなんだから

○:はいはい

それから時間はすぎていき....


○:あ”ー書き終わったー

○:飛鳥はど....

飛鳥:スースースー😴

○:8時間も経ったらそりゃあ寝ちゃうよね

飛鳥の肩に毛布をかけて○○も眠りにはいる



ー翌朝ー

飛鳥:○○!

○:ぅん...?...もう朝?

飛鳥:うん

飛鳥:なんで起こしてくれなかったの!!

○:だって飛鳥寝てたし起こしちゃ悪いかなって

飛鳥:しかも最後の部分書き終わってないじゃん

○:そこはどうするか決めた

○:飛鳥が書き終わってから書くよ

飛鳥:コンテスト来週だから急ぐよ

○:うん。よろしく


ーむかえたコンテスト当日ー

○:大丈夫かな...

飛鳥:大丈夫、2人で作ったんだから

○:そうだね

飛鳥:ただ最後の部分で○○がなんて書いたかによってだいぶかわるだろうけどね

○:怖いなぁ....

飛鳥:○○が私に見せなかったのが悪いんだよ?

○:まぁ見せなかったのは色々ワケがあるんだよ

飛鳥:こーいうときに変に男がでちゃうんだね

○:ごめん

飛鳥:だから80%なんだよ

○:ごめんってぇ〜

飛鳥:まぁいいけどね

飛鳥:○○らしいし笑

○:そのらしさいらない

飛鳥:笑笑



結果発表

○(大丈夫かな....

アナウンス:最優秀賞....

飛鳥:(たぶん大丈夫でしょ....


アナウンス:最優秀賞「WALK」

アナウンス:著者、○○さん、齋藤飛鳥さんです

○:やった!

飛鳥:○○!

飛鳥:最優秀賞とれたね!

○:やったね

飛鳥:おめでとうっ!

○:飛鳥のおかげだよ

少し時間が経ち...


父:○○

あやめ:お兄ちゃん

○:え、、、あやめ、父さん....

飛鳥:  .....

あやめ:ほら、お父さん言わないと

父:ァァ ○○、あの時はお前の話も聞かずあの原稿用紙も読まないまま父さんと同じ仕事に就けなんていってすまなかった

○:あぁ、もうそれはいいよ

父:○○が出ていってから読ませてもらったけど、すごく良かった。 ホントにすまなかった

○:うん

飛鳥:○○も強がってないで他に言うことないの?

○:大した説明もなく作家やめるっていってたのに急に続けるとか言いだしてごめんなさい

○:住所も何も言わず出ていってごめんなさい

あやめ:これで仲直り成功だね!

父:あぁ

○:そうだね

父:今はどこで暮らしてるんだ?

○:飛鳥の家で暮らしてる

父:飛鳥さん、息子がお世話になってすいません

飛鳥:私は○○と一緒に生活できることになってすごく嬉しかったです!

父:そうですか

○:とりあえず今は家に帰るつもりは無い

父:わかった

あやめ:お兄ちゃん元気でね!

○:うん。あやめもな!



その後インタビューを受け無事帰宅

○:インタビューつかれた....

飛鳥:めでたいことなんだからいいじゃん

○:まぁね

飛鳥:ひとつ聞きたいんだけど

○:ん?

飛鳥:最後....なんて書いたの?

○:そうだよね....気になるよね

そういうとソファーに座っていた○○が急に立つ


飛鳥:気になるよ

○:あの続きは「君を失うと僕のすべては止まる。いつもそばにいて勇気づけて」 にした

飛鳥:おぉ

○:これは、僕が飛鳥にしてほしいことでもあるんだよ

飛鳥:ほぉ

○:齋藤飛鳥さん

○:80%しかできない未熟な僕だけど、そばにいてほしいです

○:付き合ってください

飛鳥:よろしくお願いします

○:よしっ!

飛鳥:告白は完璧だったね

○:お、100%だ!

飛鳥:うん

○:よかった

○:断られるかと思った

飛鳥:そんなわけないじゃん

飛鳥:でも....

○:ん?

飛鳥:あすかちゃんのことも勇気づけてね!!

○:もちろんだよ

○:色んなとこ行って引き出し増やそ!

飛鳥:うん!

それからというもの「WALK」は物凄い勢いで買われていき、一躍ふたりは時の人となった


○:こうなっちゃうと次出す本の重圧が凄いね

飛鳥:そんなことどうでもいいから書きなさい!

飛鳥:80%君

○:えーあの時完璧って言ったじゃん

飛鳥:告白”は”完璧って言ったの!

○:悔しい

飛鳥:でも私は嬉しいよ?

○:なんで?

飛鳥:だって○○が1人で100%の文書けるようになったら私のこと頼らなくなるじゃん

○:まぁ〜たしかに

飛鳥:それなら今みたいに必要とされてる方がいい!

○:飛鳥かわいいこと言うね

飛鳥:かわいい....///

○:だからいちいち照れるなよ笑

飛鳥:い、いいから早く書くぞ!//

○:はーい



こうして次回作の売れ行きも好調な2人でした














□:○○2ショットどころか付き合ってる...












































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