MIAはなぜ最近好調なのか(ざっくり戦力分析)
次の対戦相手MIAは最近3連勝。QBトゥア・タンゴバイロア復帰以降好調を維持しています。MIAの試合を見て思ったことを書いていきます。
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QBトゥアのプレー内容
トゥアはWEEK2に負った脳震盪で長期欠場したが復帰後は好調。過去3試合で8TDパス、1INT。パス成功率はリーグ最高の73.3%で、レーティングは106.1。予測と正確さ売りでクイックなパスが上手い。
脚は速くなくスクランブルの脅威は少ない。ポケットワークが上手い方ではなくプレッシャーには弱い方だろう。
攻守のライン
MIAのランは平均4.1yd、27サックを許しており、OLに潜在的な弱点がある。PFFではパスブロッキンググレードで15位、ランブロッキンググレードで16位と平均的。
LTアームステッドは33歳だが、依然としてトップクラスの選手であり、Cブリューワーのパフォーマンスも良い。一方でLGジョーンズはパスプロで苦戦。RTはオースティン・ジャクソンの怪我でベテランのケンドール・ラムが引き継いでいる。
ディフェンスはラン平均4.3YD、21サック。PFFではランディフェンスで8位、パスラッシュグレードで19位にランクされている。
新人のEDGEチョップ・ロビンソンが、最近はパスラッシャーとして台頭してきた。 38歳のDEカライス・キャンベルはランディフェンス(ロスタックル9回)とインサイドラッシャーとしてまだまだ存在感がある。DEザック・シーラーは27回のプレッシャーをかけており、知名度以上にインパクトのある選手だ。
オフェンスの全体感
WRワドル、タイリーク・ヒルの存在は大きいが、オフェンスの基本は彼らのミドル、ディープに注意を惹きつけてTEジョヌー・スミスやRBエーチェインへのクイックなパス中心にドライブを進めていく。
エーチェイン、モスタートとスピードあるRBがいるが、ランオフェンスが今シーズンはいまひとつ。エーチェインへのショートパスからのランアフターキャッチの方が有効になっている。
パスプロは数字以上に懸念がありそう。クイックなパスでパスプロの負担を軽くしているが、パスに時間がかかるとトゥアのプレッシャーへの弱さが顔を見せる。
ディフェンスの全体感
全体として良いユニットなのは間違いない。特に最近はパスラッシュが好調。新人のチョップ・ロビンソンが成長著しく、インサイドのカライス・キャンベル、シーラーも良いラッシュを見せており4メンでプレッシャーをかけられるのが大きな強みだ。ブリッツは控えめだが、CBラムジーがたまに見せるブリッツは効果的。
ランディフェンスは安定しており、ビッグゲインはあまり許さない。
カバレッジはまずまずだが、ケンドール・フラーの欠場はかなり痛そう。
(NEのオフェンスがいまいちでわからなかった部分も多い)
まとめ
控えQBでボロボロだったMIAが蘇ったのはトゥアの復帰でテンポの良いオフェンスができるようになったから。トゥアも復帰後は今まで以上にパスの正確性が上がっている。
相手ディフェンスはWRワドル、ヒルへのパスをケアしないわけにはいかず、アンダーニースはどうしても空いてしまうという状況が生まれてしまう。このジレンマをどう解消するかが相手ディフェンスに問われている。
ディフェンスは穴が無いとは思わないが、パスラッシュ、ランディフェンスが良いのが安定感の要因。相手OLの出来が悪ければ、そうそう得点はできないだろう。
MIAとあまり関係無いですが、パッカーズとの対戦前にNEと当たったのがHOU,JAXに続いて3チーム目。いずれも快勝で参考にしづらい。MIAの強さは本物だがNE戦を参考にしすぎるのは良くないかもしれないですね(あまり意味のない感想ですね)。
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