2024オフ:新コーチ陣の紹介
FA関連の動きもほとんどないので、先日正式に発表されたコーチ陣について紹介します。新しいコーチについては簡単な経歴なども併せて。
Offensive Coaching Staff
Adam Stenavich – Offensive Coordinator
Luke Butkus – Offensive Line
Tom Clements – Quarterbacks
John Dunn – Tight Ends
Eddie Gordon – Assistant Offensive Line
ゴードンは昨年、アラバマ大バーミンガム校でOLコーチを務め、1試合平均450.0ヤードという年間トータルオフェンス記録の樹立に貢献した後、パッカーズに加入した。それ以前の4年間はジョージア大で過ごし、最初は2019年から2021年にアシスタントとして、2022年にはオフェンスのクォリティコントロールコーチとして働き、3年間で29勝1敗の成績を収めるのに貢献したスタッフの一人だった。選手としてはLSUで2014年から16年までセンターとしてプレー。 そのままLSUで2017年にアシスタントOLコーチ、2018年には選手育成ディレクターおよびストレングス&コンディショニングコーチのアシスタントを務めた。
Rob Grosso – Offensive Quality Control
Connor Lewis – Assistant Quarterbacks
Ryan Mahaffey – Wide Receivers
マハフィーはパッカーズのコーチとして4年目に入り、WRコーチに昇格した。オフェンスのクォリティコントロールコーチとして2021年にグリーンベイに加入。 過去2シーズンはアシスタントOLコーチとして過ごした。
Sean Mannion – Offensive Assistant
マニオンは2015年のNFLドラフト3巡目(全体89位)でSTL(現LAR)に指名された後、NFL(2015年から2023年)でQBとしてプレーした。 ラムズで4シーズン(2015~18年)過ごした後、MIN(2019~23年)とSEA(2023年)でプレー。 キャリア全体で14試合に出場しそのうち3試合に先発出場。
大学時代はオレゴンステート大で43試合に先発出場し、パス1,838本中1,187本(64.6%)を成功させ、13,600ヤード、タッチダウン83回を記録した。 All-Pac12セレクションの次点となった2年間(2013-14年)で、パスTD数とパス成功率で学校記録を樹立し、パスヤードではカンファレンス史上2位にランク。 2013年、マニオンはパスTD数(37回)で全米4位タイ、4,662ヤードで全米2位にランクされ、Pac-12記録を樹立した。
Ben Sirmans – Running Backs
Jason Vrable – Passing Game Coordinator
Myles White – Coaching Assistant (Minority Fellowship)
ホワイトは2013年にルイジアナ工科大からドラフト外のUDFAとしてパッカーズ入り。2013年から2015年までプラクティススクワッドとアクティブロスターに在籍し、7試合に出場した。 2015年にNYGで12試合に出場し、2016年にはNYJとTBで過ごした。 ホワイトはCFLでウィニペグ・ブルーボンバーズとトロント・アルゴノーツでさらに2シーズンプレー。
プレー後のキャリアはサザンメソジスト大でクォリティコントロールコーチとして開始(2019-20)。2021年にはスティーブン・F・オースティン大でインサイドレシーバーコーチを務めた。2022年にWRコーチとしてマイアミ大オハイオに加わり、後にパスゲームコーディネーターを職務に加えた。 昨シーズン、ホワイトはマイアミ大オハイオの2019年以来初となる17回目のMACタイトル獲得に貢献。2023年の春には、NFLのビル・ウォルシュ・ダイバーシティ・コーチング・フェローシップの一員としてパッカーズのスタッフに加わっていた。
Defensive Coaching Staff
Jeff Hafley – Defensive Coordinator
ハフリーDCの紹介はこちらを参照
Derrick Ansley – Passing Game Coordinator (Defense)
アンズリーは過去3シーズンLACに所属。最初はセカンダリーコーチ(2021-22年)を務め、その後DC(2023年)に昇進した。 2022年にはプロボウルセーフティのダーウィン・ジェームス・ジュニアを指導。
LACに加入する前はテネシー大でDC兼DBコーチとして2シーズン(2019-20)を過ごし、最初のシーズンには、ディフェンス、パスディフェンス、インターセプトの全てで全国トップ25にランクインした。
彼の最初のNFL経験は2018年にOAKのDBコーチから。レイダーズのINTを9個増加させることに成功。 2016年から2017年にかけては、アラバマ大でDBをコーチし、クリムゾンタイドのトータルディフェンスと得点ディフェンス両方の全米第1位に貢献した。
Anthony Campanile – Linebackers/Running Game Coordinator
カンパニールはMIAのLBコーチを4シーズン(2020~23年)務めた後、グリーンベイに来た。 MIA在籍中、サック数(185.0)でNFL第4位、ラッシングディフェンス(106.4ypg)で6位、ターンオーバー数(96)で8位にランクインするのに貢献。 サードダウンディフェンス(38.6%)、フォースファンブル数(56回)でも第5位タイのディフェンスに寄与した。
2019年にはミシガン大でLBを指導。 それ以前にはボストンカレッジで3シーズンを過ごし、DBのコーチ(2016-17年)、最終シーズン(2018年)には共同DCを務めた。 DBのうち6人がオールACCの栄誉を獲得するのに貢献し、4人がNFLドラフトで指名された。 ボストンカレッジの前には、母校ラトガース大で4シーズンにわたってコーチを務め、現役時代はセーフティとLBとしてプレー(2002年から2004年)。 コーチとしてはディフェンスアシスタント(2012年)、TEコーチ(2013-14年)、WRコーチ(2015年)を務めた。
Wendel Davis – Defensive Quality Control
Ryan Downard – Defensive Backs
Sean Duggan – Defensive Assistant
ダガンは母校ボストンカレッジで過去4年間を過ごした。LBコーチ(2020-22年)、その後2023年に共同DCを職務に加えた後、グリーンベイに来た。
現在のパッカーズのLBアイザイア・マクダフィーは2020年にダガンの下でプレーし、タックル数(107)で全米5位にランクされ、オールACCセカンドチームの栄誉を獲得した。
ボストンカレッジでコーチを務める前は、オハイオステート大(2019年)でディフェンスアシスタントを務め、マサチューセッツ大(2018年)とハワイ大(2016~17年)でLBを指導。 選手としてはボストンカレッジでキャリア45試合に出場し、2014年にはキャプテンを務めた。
Vince Oghobaase – Assistant Defensive Line
オグバーシーはボストンカレッジでDLのコーチを4シーズン(2020-23年)務めた後、パッカーズに加入した。 2022年にはDE Donovan Ezeiruakuを指導。彼はサック8.5回、タックル14.5回を記録し、オールACCセカンドチームの栄誉を獲得した。
ボストンカレッジに在籍する前は、2018-19年にUCLAのDLをコーチ。 2018年のUCLAでの最初のシーズンには1キャリー当たりの喪失ヤード(2018年は4.60ヤード、2017年は5.76ヤード)とトータルディフェンス(2018年は444.9ヤード、2017年は483.7ヤード)を大幅に向上させた。
2016年から2017年にかけてはSFのアシスタントDLコーチを務め、2016年にPFWAオールルーキーの栄誉を獲得したDLデフォレスト・バックナーを手助け。
彼はデューク大の卒業生アシスタントとしてコーチとしてのキャリアをスタートさせ(2011-12年) 、オハイオステート大 (2013-15)でもコーチを務めた。選手としてはデューク大で4年間スターターとして出場し(2006年から2009年) freshman All-American(2006年)、All-ACCの次点を2回(2008年から2009年)、そしてthird-team All-America honorsの栄誉を獲得した (2009)。
Anthony Perkins – Defensive Quality Control
パーキンスはオレゴンステート大で2シーズン(2022-23年)CBコーチを務めた後、パッカーズに加わった。オレゴンステートのディフェンスは2022年に71回のパスディフェンドで全米13位にランク。2021年の春には、NFLのビル・ウォルシュ・ダイバーシティ・コーチング・フェローシップの一員としてパッカーズのスタッフに加わった。
Jason Rebrovich – Defensive Line
Special Teams Coaching Staff
Rich Bisaccia – Assistant Head Coach/Special Teams Coordinator
Byron Storer – Assistant Special Teams
Kyle Wilber – Special Teams Quality Control
Strength and Conditioning Staff
Aaron Hill – Strength & Conditioning Coordinator
ヒルは過去5シーズン、SFでストレングス&コンディショニング・コーチのアシスタントを務めた。
SFの前は、ヴァンダービルト大で同じ役職を 4 年間 (2015 年から 2018 年) 務め、シーズン中およびオフシーズンのトレーニングを支援。2015年、CARのストレングス&コンディショニング部門でオフシーズンのインターンシップを経験した。
彼のコーチとしてのキャリアは、2014~15年にミネソタ大でストレングス&コンディショニングのインターンとしてスタート。2009~13年はラインバッカーとしてミネソタ大でプレーした。 ウォークオンで入学した彼は、フィールド内外での競争力が評価され、ミネソタのブッチ・ナッシュ賞を2度受賞している。 大学では運動学スポーツおよび運動科学の学士号を取得して2013年に卒業し、翌年同校で応用運動学スポーツおよび運動科学の修士号を取得した。
Marcus Jones – Strength & Conditioning Assistant
ジョーンズは、2021年からノースカロライナステート大でストレングス&コンディショニングコーチのアシスタントを務めた後、グリーンベイに来た。
それ以前は、アパラチアンステート大(2020-21年)でフットボールパフォーマンスのアシスタントディレクターを務めていた。 2019年にはウェスタンケンタッキー大のストレングス&コンディショニング部アシスタントディレクターとして陸上競技チームのプログラムを組むとともにフットボール部門をアシストした。2018年にはルイビル大でストレングス&コンディショニングアシスタントコーチとして過ごし、2017年にはスピード&ストレングスコーチとして働いた。
選手としてはミネソタ大でDB兼WRを務め、ボイシーステート大のストレングス&コンディショニングアシスタントとしてコーチとしてのキャリアをスタートさせた(2016年)。
Ben Schumacher – Strength & Conditioning Assistant
シューマッハは、2017年からミネソタ大でアスレチックパフォーマンスのアシスタントディレクターを務めた後、グリーンベイに来た。
2013年から2014年にストレングス&コンディショニングアシスタントコーチとして働いて以来、ミネソタ大での2度目のコーチ業だった。 シューマッハはヴァンダービルト大(2015~17年)とネブラスカ大(2014~15年)でも同じ肩書きで指導。 それ以前にはハーバード大でストレングス&コンディショニング部門のアシスタントディレクターとして2シーズン(2011年から2013年)を過ごした。
Todd Hunt – Strength & Conditioning Assistant
ハントは過去5シーズンをCINでストレングス&コンディショニング・アシスタントコーチとして過ごした後(2019~23年)、グリーンベイに加入した。
2018年シーズンをイリノイ大でフットボールチームのアシスタントストレングスコーチを務めた後、CINに入団。 イリノイ大に勤務する以前、2016年から2017年までは母校であるフレズノステート大でアシスタントとしてDLのコーチを務めた。
コーチに就任する前は、2012年から2015年までDEを務め、キャリア47試合に出場し27試合に先発出場。2015年には4年生としてチームキャプテンを務め、守備部門でチームの最優秀ラインマン賞を受賞した。
所感
・ディフェンス部門は長年パッカーズにいたコーチを一掃しハフリーが信頼するコーチで固めて、彼がやりやすい環境を作った。カンパニール、アンズリーはベテランでNFL内でも有能なコーチを言われている。
・ストレングス&コンディショニング部門は人員を一層。人数も4人と強化し、怪我人減少への意欲が見える。
・オフェンスは若手のアシスタントを起用。特にマニオンは高齢のクレメンツQBコーチの後釜として育成する方針だろう。
GO!PACK!GO!
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