錯覚資産2

【要約】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている PART2

この本は、「実力主義」の欺瞞を暴くこと、「世の中、実力主義になっていない」現実を踏まえた上で、どのように成功していくかが書かれている成功本である。

PART1では、「勘違いさせる力」が何かを紹介した。
〜PART1の振り返り〜
・「プラスのイメージを引き出すもの」は「全体的に優秀」という錯覚を引き起こす。(錯覚資産)
・良いポジション(環境)は「錯覚資産」によって獲得することができる。
・「錯覚資産」を駆使することで、人生の活路を切り開くことができる。
・チャレンジが当たるかどうかは「運ゲー」なので、できる限り多くのチャレンジをする。
・小さな実績を運用して、錯覚資産を形成することが大切である。

PART2では、「勘違いさせる力」だけ意識すればよいのか。「勘違いさせる力」の増やし方を紹介する。


■錯覚資産を増やすだけではダメ
錯覚資産の形成が大切な理由はPART1で述べた通りである。
ここでは、錯覚資産の形成だけではNGな理由を述べる。

PART1で述べた通り「実力があると周囲が錯覚する(錯覚資産)」によるから、良い環境を手に入れられる。
良い環境(良い人間関係、重要な仕事)を手に入れると、実力を伸ばすことができる。
実力が伸びると、成果を上げることができる。
成果を上げることにより、錯覚資産を手に入れることができる。

また、錯覚資産が大きくなると、実力に関係なく成果が出ることがある。
(内容の薄い成功者の本が売れる、コンテンツのないイベントでも集客ができる等)

つまり、まとめると以下のような成長ループとなる。

このループを繰り替えし回すことで、人生の活路を切り開くことができる。

実力を磨くことだけに注力している人は、成長ループを回すことができない。
この人は、実力はあるのに、発揮する環境を手に入れることができない状況に陥る。

錯覚資産を増やすことだけに注力して、実力を磨くことを怠ると1つのループが回らなくなることである。
両方のループを回すためには、錯覚資産の形成だけでなく、実力を磨くことも当然ながら必要である。


■「錯覚資産」の増やし方
上記で述べたように、錯覚資産の形成を怠ると全てのループが回らなくなる。
ここでは、錯覚資産を大きくするためのポイントを述べる。

錯覚資産を増やすためには、以下の3点が重要である。

①あなたの実績が“思い浮かびやすい”こと
 この軸が指すのは、あなたの実績の思い浮かびやすさの軸である。
 人の印象に残るためには、実績のインパクト(大きさ)が鍵となる。
 大きなインパクトに加え、売上1.5倍達成、1億円のプロジェクト受注など、社内の表彰など実績に触れる機会が増えるとあなたの実績は思い浮かびやすくなる。
 
②“多くの人”があなたを思い浮かべるのか
 あなたの実績をどれだけ多くの人が認識しているかの軸である。
 10人が認識しているよりも、100人が認識しているほうが、当然、あなたの錯覚資産は大きくなる。

③“どんな人”があなたを思い浮かべるのか
 いわゆる権力者にどれだけ認識してもらっているかの軸である
 単純に思い浮かぶ人の数を増やすのでは効果は薄く、重要な決定ができる人物に認識してもらう必要がある。
 あなたの実績を認めているのが、平社員と社長では雲泥の差がある。

以下の図の体積が錯覚資産となる。

これらの軸を意識しながら、チャレンジを繰り返していくことが、錯覚資産を大きくする手段である。

■まとめ
・錯覚資産を形成するだけでなく、実力を磨くことも並行して行う。
・錯覚資産の形成を怠ると、成長ループが回らなくなる。
・錯覚資産を大きくする軸を意識して運用を作る。

これからはごく一部の人間に大部分の錯覚資産が集中することになるだろう。
錯覚資産を意識的に増やす人とそうでない人とでは、長期的に考えると、とても大きな差になっていく。
あなたがどちら側の人になっているのかは、今日からのあなたのチャレンジ次第である。

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