錯覚資産

【要約】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている PART1

この本は、「実力主義」の欺瞞を暴くこと、「世の中、実力主義になっていない」現実を踏まえた上で、どのように成功していくかが書かれている成功本である。

人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている。
タイトルにもある「勘違いさせる力」とは何か。それは、「思考の錯覚」を使う力である。

「思考の錯覚」とは何か。「思考の錯覚」とは、「プラスのイメージを引き出すもの」であれば、「全体的に優秀」という錯覚を引き起こすことである。

具体的には、運動神経が抜群の彼は、きっと仕事もできるはずだと脳が勝手に判断をしてしまう。
どんなに知能が高く有能な人でも、無意識に相手の評価を書き換えてしまっている。これが思考の錯覚である。
このように、他人が自分にとって都合のいい思考の錯覚のことを「錯覚資産」という。


■なぜ「実力」でなく、「錯覚資産」が人生を分ける理由
実力は環境によって効率よく伸びる。
その環境は錯覚資産によるところが大きい。
実力のある人を採用し、良いポジションを与えているつもりだが、実際には錯覚資産の大きい人間を採用し、良いポジションを与えている。

「実力がある」から、良いポジションを手に入れられるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から、良いポジションを手に入れられている。

その結果、錯覚資産の大きい人は、エリートコースに乗り、いい人間関係に恵まれ、重要な仕事を任される。
実力があっても錯覚資産がない人は、重要な仕事を任されることもなく、ロクな経験も積むことができない。

結果として、長期的には錯覚資産の大きい人が実力も追い抜くことになる。
つまり、錯覚資産なしでは、自分の人生の活路を切り開くのは難しいのだ。


人生は、確率を上げることができる「運ゲー」
人生は、「運ゲー」である。
しかし、何も行動を起こさない人に当たるような運ゲーではない。
運ゲーの確率を高めるためにするべき最初のステップは小さな実績を作ることである。

チャレンジが当たるか否かは「運ゲー」だけど、「1度当たると、次回以降の当たる確率が上がる運ゲー」である。
1度当たった実績が錯覚資産となり、次回以降のチャレンジに、多くの人からの支援や優秀な人と組んでチャレンジをすることができる。

始めは、小さくチャレンジする。
小さな実績を獲得するために、いろんな仕事や役割に手を上げて、いろいろチャレンジしてみる。
チャレンジの結果も「運次第」であるので、まずはできる限り多く打席に立つことが必要になる。

たまたま成功して、小さな実績を手にした後、その実績を生かしてもう少し大きな実績を手に入れる。
これを繰り返していくと大きな実績が手に入る。

これは、あくまで「運ゲー」だが、運任せにしていてはこの運ゲーでは負けてしまう。
「運ゲー」である現実を直視して、シビアに運を運用して、成功確率を高めたプレイヤーが有利になる「運ゲー」である。


■まとめ
・「プラスのイメージを引き出すもの」は「全体的に優秀」という錯覚を引き起こす。(錯覚資産)
・良いポジション(環境)は「錯覚資産」によって獲得することができる。
・「錯覚資産」を駆使することで、人生の活路を切り開くことができる。
・チャレンジが当たるかどうかは「運ゲー」なので、できる限り多くのチャレンジをする。
・小さな実績を運用して、錯覚資産を形成することが大切である。


■続き
PART2では、どのように錯覚資産を大きくしていけばよいのかをまとめます。


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