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お米の味わいが変わるゲーム

ニュースで、今年のひどい猛暑のために一等米が少ないといっていた。
さもありなん…お米好きな身として、また、『サクナヒメ』プレイヤーとしてどうにも他人事ではいられない。

この、『天穂(てんすい)のサクナヒメ』は、「米は力だ」をテーマに、お米を育てるゲームなのだが、単なる農業シミュレーションではなく、お米を育てることがキャラクターの強化に直結するというシステムが世界観とともに無理なく成立しているところが素晴らしい。

移り変わる四季のなか、美しい自然のなかで田んぼを耕し、苗を植え、稲の成長にあわせて、水を入れ、水を抜き…自然と、季節と共に生きていく。
米作りはちょっと油断すると、虫やカビにもっていかれる。
自然と共に生き、助けてもらいつつ、抵抗もしていく…人間の営みが集約されているような気さえする。

ストーリーもいい。
ワガママで奔放な小娘が、米を作り、仲間と食べていくなかで、段々と立派な農業神へと成長していく。
(さすがにホロリとさせられるのは想定外だった)

稲を刈ってからの工程も長く、最終的にいい評価が得られると実に嬉しい。
最高評価をとるのはゲームでもほんとに大変だ。
実際はその比じゃないだろう。
このゲームをしてから、おいしいお米をいただける幸せをいっそう噛みしめるようになった。

switch版だと、ちょっと操作がしにくい箇所があるものの、
日本らしいゲームという意味で、日本を代表するゲームのひとつかもしれない。

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