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9人の翻訳家 鑑賞

※ネタバレ含みます

まぁなかなか色んな理由で苦しみながら翻訳家として生きている9人が揃います。(ここはもう少し1人1人の翻訳家が背負っているものや何に苦しんでいるか如実なほうが面白いのでは?と思った。ツメツメになってしまうが)

☑︎作者が出版社に搾取されて狂う
☑︎物語の登場人物になりきり自分を偽る
上の2人は勿論のこと私は特に
☑︎作者を目指す子持ち(3人くらいいまひた)のお母さんの家族を愛おしいと思えないという告白はかなりショッキングで泣いてしまいました。

家族がいて、娘がいて愛されていて
「あなたは愛されていて幸せ者よ」なんて他人に言われたりなんかして。

ただ彼女は幸せ=家族ではなく
自分の本の制作の時間だったりするわけです。
「離れてみて、全然寂しくない。」
そう思ってしまった自分が人の道から外れてる気がして、なんて思って。

ここがとてつもなく辛くて泣けました。
当たり障りではありますが
『なにがその人にとって幸せかなんて人に決められないということ』を今までみた映画の中では NO1の演出と言っていいくらいハッとされます。

私が思う幸せを見つけること。
人に幸せを自分の幸せの価値観で搾取しないこと。大事だな、と思いました。英語だと字幕とプラスでネイティブな感じで楽しむのですが、フランス語となるとそうもいかず。それもまた新鮮で楽しかったり。面白かったです。

#9人の翻訳家 #囚われのベストセラー #映画