ワクチン効果一部で逆転?! 世代別・時期別の陽性者比率

厚労省の資料でも、とうとう一部でワクチン効果が反転したらしいですね。「【ついに逆転】ワクチン2回接種者と未接種者の陽性者数が逆転しています。」を聞いて、10週間分のデータを調べてみました。

ソースは、アドバイザリーボード、第75回~83回、例えば以下のような表です。毎回、「全国の新規陽性者数等及び 高齢者のワクチン接種率等」という名前でアップされているようです。例えば第83回に資料はこちら。https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000937646.pdf

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実際、40代と60~70代では、10万人あたりの新規感染者数が、未接種者よりも2回接種者の方が多くなっていることがわかります。

そこで今回は、最近10週間分のデータを使って、年代別の未接種・2回接種の感染率を計算してみました。それぞれ1週間分のデータが合算されています。日付の上の、例えば75は、第75回アドバイザリーボードの資料、という意味です。83回は3週間分のデータがまとまっていました。

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1より小さいところは、ワクチンが逆効果、ということになります。比率だと少しわかりにくいので、対数変換してみました。

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対数変換後の値がマイナスのところはすでに、ワクチンが逆効果、ということになります。

これをグラフ化してみたものがこちら。

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上下、同じデータですが、時期別にまとめたのか、年代別にまとめたのかの違いです。

念のため、後ろ向きの評価とはなりますが、ワクチン有効性の数字を計算してみました。

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考察1:

90歳以上は除き、その他の年代すべてで効果が下がっているように見えます。そして65~69歳では、はっきりとワクチンが逆効果に転じたようです。40代、50代、60~64歳、70代もすでに逆効果に転じている可能性が高そうです。その他の年代も効果は下がりつつあると言えるでしょう。30代もほぼ効果が相殺されたようです。
効果が残っているようにみえるのは、10代、20代と50代。比較的接種が遅かった世代のように見ええてしまいます。(推測)
そしてそもそも若い世代には、効果が低かったのではないか、とい疑惑も。

唯一、90歳以上ではワクチンの効果が残っているように見えますが、逆に上がっていることを考えると、何か未知の要因があるのかも知れません。


考察2:
4月11日からのデータで、顕著に効果が下がっていることがわかります。何故なのでしょうか。もしかしたら、野中しんすけさんが指摘していたことでもありますが、

「ワクチン接種歴が未記入の場合、令和4年4月 20 日までの ADB 提出データでは未接種に分類していたが、5月 11 日以降の ADB 提出データでは接種歴不明に分類している。」

が影響している可能性もあるかも知れません。いずれにしても、以前の接種不明の陽性者は未接種に入れられていた、ということです。分子だけ増やすこのやり方では、未接種者の陽性率が高くなるのは当然。本当の値は、公開されていないのかも知れません。(怒)

そしてこの最後の3週分のデータが公開されたのは通常より2週間遅れていたのは、何か理由があるのでしょうか。