飼い馴らされる私たちにならないために

無謬(むびゅう)性の原則を前提としている役人は、過去の判断を否定することができず、結果として政策の軌道修正が中々できません。言い換えると、自分達は間違わないという意識がとても強い訳です。自分達が間違っていないことを主張するために、事実を捻じ曲げることもいとわない。だから情報やデータの改竄も行うのではないでしょうか。

さらに注目したいのは、自分達は常に正しいを継続するためには、できるだけ政策等に対して疑問を持たない飼いならされた人間を育てる必要がある、と言う点です。疑問を持つ人を少なくできれば、飼いならした人間が疑問を持つ人を攻撃し、排除してくれることでしょう。そのために、当たり前のようにメディアも使う。「権威」と引き換えに自分達の主張を擁護してくれる人を重用する。(あえて飼いならす、と言う言葉を使っています)

大体こんなことが起きていそうだ、ということを以前から思っていたのですが、最近twitterで知った教育改革国民会議の発言がそれを裏付けているように思いました。www.kantei.go.jp 配下ですから官邸のページですね。

平成12年7月7日(金)教育改革国民会議第1分科会(第4回)資料一人一人が取り組む人間性教育の具体策(委員発言の概要)です。少し古いですが、今でも公開されています。

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これらの発言がどのように処理され、何かに反映されたのか、私にはわかりません。しかし、役人などの考え方の根本を知るには良い参考資料になると思いました。

子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう
・「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う
・国民会議の提言を広く国民に知らせるための積極的な活動
・家庭教育について対話できる土壌をつくるため、企業やテレビと協力して古来の諺などを呼びかける
・子育てにおいて必要な事項を決めた育児憲章を作る
・家庭教育手帳の年度毎の更新、配布
・義務教育年限の子どもの扶養控除額を100万円に引き上げる
・出産後の親業教育の義務化
・バーチャル・リアリティは悪であるということをハッキリと言う
・教育基本法を改正を提起し、従来の惰性的気風を打ち破るための社会的ショック療法とする
・スローガン、目標を作り大人一人一人の生涯徳育を助長する
マスコミと協力したキャンペーンを行う
・改革を受け入れる基本的土壌をつくる
・中央からの文書は、簡潔・明瞭で官庁用語を使わず解りやすい言葉で住民一人一人に伝わるよう工夫をする
・社会教育委員会の開催頻度を増やすとともに、青壮年の男女をバランスよく任命し、地域の教育力を回復する
・自治公民館の機能の活性化
・挨拶をしっかりする
・各家庭に「心の庭」(会話と笑いの場)をつくる
「しつけ3原則」の提唱・実施
 甘えるな
 他人に迷惑をかけるな 生かされて生きることを自覚せよ
・団地、マンション等に「床の間」を作る
・大人自身が反省する
・親の責任の自覚
・親子関係は鑑と鏡の関係
・家庭教育にもっと父親が参加する
・親が人生の目的を持つ
・「しつけ3原則」の提唱・実施

読んでいてクラクラしそうです。そしてやっていることが、今のPCR検査抑制と、ワクチン接種推進に当てはめると、とても似ていると思うのです。


このような背景を理解した上で、来年も「飼いならされない」人間でいいること、そして飼い馴らされる私たちにならないために 、できることをやっていこうと思います。データを大事に。