高齢者のワクチン3回接種効果はほぼなくなった?

第87回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年6月8日)が開催され、資料が公開されました。今回も、年齢層の人口修正が行われておらず、未接種90歳以上の10万人あたりの陽性者数が空欄になっていました。

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このデータを使ってそのままワクチンの効果を計算し、グラフ化したものがこれ。

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2回の効果、3回の効果、いずれも明らかに65~69歳の値が変です。その他も世代ごとに大きく変わる所があり、不自然さがよくわかります。(原因は、団塊の世代最後の世代が、まだ60代に計上されているからだと思います)

今回も、人口の修正を行い、結果未接種者の人数だけ変更して同じグラフを作成結果がこちら。

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拡大してみましょう。

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今回驚いたのは、2回接種のマイナス効果が65歳以上ではさらに進んでいるように見えること。そして20代、30代の効果の低下が目に見えてきました。20代30代で20%を切り、ほぼ効果がないレベルになりました。
気になるのは、時間が経つとマイナス効果がゼロに戻るのでは、と期待していたのですが、今のところ高齢者にその傾向が見えないことです。


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3回接種の効果も、全世代で効果の低下が顕著になりました。65~69歳の下がり方はすごいですね。90歳以上も、そろそろ効果はほとんどなくなったと言えそうです。


それにしても、厚労省は頑なに人口情報を修正したデータを出したがりません。よほど不都合な情報だと思っているのではないでしょうか。