死亡者数速報値のグラフ化(2023年5月まで)

最近は、死亡者数しかあてにならない。久しぶりに死亡者数のグラフを作ってみました。今回は、速報値で、県別のデータも作成してみました。元データはこちら。2010年からを取り出しています。

全国のグラフは、いろいろな所で見る機会があるものと同じで。
県別データでは、2011年、東北特に福島、宮城、そして茨城、栃木でも、東日本大震災の影響が出ていることがわかります。岩手は7月~10月に影響が出ています。(宮城県の2011年2月のデータは不思議ですが、確定値で修正されているのではないでしょうか)

2022年の超過死亡が非常に多く、平均寿命を短くしたと報道がありました。明るい緑の線(2022)が、どれだけそれ以前と上振れしているかを見ることで、それを読み取ることができます。
2023年も、3月頃までは上振れが激しかったようです。4月、5月は少し落ち着いていますが、それでも以前の水準から比べると多い県が沢山あります。


全国


1 北海道

2 青森県

3 岩手県

4 宮城県

5 秋田県

6 山形県

7 福島県

8 茨城県

9 栃木県

10 群馬県

11 埼玉県

12 千葉県

13 東京都

14 神奈川県

15 新潟県

16 富山県

17 石川県

18 福井県

19 山梨県

20 長野県


21 岐阜県

22 静岡県

23 愛知県

24 三重県

25 滋賀県

26 京都府

27 大阪府

28 兵庫県

29 奈良県

30 和歌山県

31 鳥取県

32 島根県

33 岡山県

34 広島県

35 山口県

36 徳島県

37 香川県

38 愛媛県

39 高知県

40 福岡県

41 佐賀県

42 長崎県

43 熊本県

44 大分県

45 宮崎県

46 鹿児島県

47 沖縄県


並べてみると、県によって死亡が多かった時期が違っていることがわかります。島根県と鳥取県では超過死が少なそうだと読み取れます(2022年の緑があまりそれ以前とかけ離れていない)。沖縄では、2022年8月の死亡者数が異様に多い。



今日は、全国、大阪、および島根、2012年~2023年、1月のデータを紹介して終わります。グラフはデータを散布図(青点+赤〇)です。回帰直線(赤点線)、回帰直線の95%信頼区間(紫)、データの95%信頼区間(緑)を2012~2022年のデータで計算し、グラフに示しています。

全国

今年1月の死亡者数が異様に多かったことがよくわかります。

27 大阪:1月 (2012~2023)

全国の傾向と同様、年々死亡者数が増加しています。それに加え、1月の死亡者数が多かったことがわかります。


32 島根県:1月 (2012~2023)

島根も死亡者数は確かに多かったようです。しかし驚いたのは、回帰直線の傾きが僅かですがマイナスになっていること。3月もマイナスです。2月4月などはプラスですが、非常に小さな値になっています。



分析を進めると、読み取れることがいろいろありそうですが、今回はここまでにします。