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小説の出力過程を全録画し客観視する

タイトルのとおり試みたのできっかけと過程、成果物などをまとめました。

完成稿だけ目を通そ、という方は目次から「成果物①<静止画>」へ。
過程の録画ってどんなもん? という方は「成果物②<512倍速>」へ。

あくまで試みが主眼ですので成果物の出来・不出来は不問の前提です。


思いたったきっかけ


先日このような気持ちがありました。

ちょうど出力が一つ手を離れ、コロナによる急な労の休もあり、「お、時間があるぞ。PS4欲しいぞ」という気持ちが高ぶってゲームの生配信を初めて眺めていたときに思いたったのでした(PS4は買いました)。

で、さっそく調べてみるとWindows10にはゲームバーという動画キャプチャ機能があり、ウィンドウの録画が簡単に実現できそうだとわかったので試みることに。

まず決めたこと

試みるにあたりいくつか決めました。

1.画面の録画ならディスプレイ1枚に収まる長さ(掌編)がいいだろう。
2.普段どおりの設定で40字×49行=1960文字がディスプレイに収まる限界だから、その範囲に収めよう。
3.一文字目から完成までの出力過程をすべて録画しよう。

あとはペラ紙1枚におおまかな要素だけメモして始めることに。

どのくらいかかった?

出力にかかった期間:4/28~5/10 ※5/2は作業せず(PS4が届いたため)
総出力時間:10時間8分53秒(録画本数16本)

足かけ12日で10時間強……1日の作業時間短すぎでは?
2000字の出力に10時間強かかっている……遅筆すぎでは?

などなど、気になる点はありますが、今はぎゅっと目をつむります。

そうして出力された成果物が以下になります。

得られた成果物①<静止画キャプチャ>

まず、こちらが一応の完品です。クリックすれば拡大する……はず。
スマホなど画面が小さいと読みとりづらいかもしれません。すみません。

『翌日』静止画


そもそもの完成度がどうなんだという思いが拭えませんが、ひとまず横に。
文字数制限があるものは苦手です(致命的)。

得られた成果物②<512倍速>

さて録画したはいいものの、10時間もかけて見返す気力はもちろんない。
そこで得られた16本の動画を512倍速に加工し、1本に結合したものがこちらです。

10時間強を1分15秒に縮めています。


途中、手癖で何度か画面をスクロールしてしまっていますが容赦ください。

得られた成果物③<288倍速>及び<64倍速>

<288倍速>
こちらはもう少しゆとりを持って2分14秒に縮めています。


<64倍速>
もっとじっくり変遷を見てみたい、と思われる奇特な方には64倍速もあります(というか自分用)。
こちらは10時間強を10分強に。


客観視してみた感想

……見ていられない。

そもそもが自分で出力したものを読みかえせないタチなのに、なぜこんなことを思いたったのか……過程に表れては消えていく断片のクオリティの低さに目を覆いたくなります。破裂したい。

もちろん、やってよかった点も。
この「過程に表れては消えていくクオリティの低い断片たち」を、なぜ(完成時には生き残っていないと時にわかっていても)一旦出力しているのかというと、そこに置いてみることで「本当に必要な部品との差分」を探っているのですね。
そのことを再認識できた点で有意義な試みにはなりました。

総括

正直、「録画している」という意識が常に片隅にあって、すべて普段どおりというわけにはいかなかった部分もあります。
いつもはもっと無駄な手数や覚え書きが多いはずで、出力しては消してをもっと頻繁にくり返しているはずです。

それでも、第三者から見て面白いかはともかく、個人的にはそれなりに満足しました。

また、今回のために動画の編集とyoutubeに動画をアップするという未知の領域に足を踏みいれたのも新鮮な経験でした。
(倍速の編集を理解するまで数日ほど難儀しました)

ほかの方の出力ぶりも見てみたいぞ、という気持ちが湧いたので、どなたかやってくれないかな、と淡い期待を最後に置いておきます。
冒頭から書きはじめないタイプの方の変遷など全然ちがっていそうで興味があります。


それでは。


※以下蛇足※

かつやのタレカツ丼

おいしい。この掌編のモチベーションの半分はそれが言いたかっただけ、という気がします。
しっとり柔らかなササミのカツ(でかい)4本に天丼を思わせる醤油ベースのタレの相性が絶妙で最後まで飽きない。すばらしい。
4月末までの限定メニューだったのでもう終わってしまいましたが、また復活してほしいところです。


がんばる気持ちが湧いてにっこりします。