新型コロナウイルスと10日間

どうもこんばんわツヂです。
皆さんご存知の通り、世間を騒がす新型コロナウイルスにかかってしまいました。ご心配お掛けしました。
10日間の自宅療養を余儀なくされ、時間だけが有り余る中、療養期間中に「今回の事を文章に残そう」と思い、療養期間最終日の今日、キーボードを叩いている。
もちろん症状には個人差がありますが、参考になればと思う。

8/21(土)
朝から身体が痛む。熱を計ると38℃の高熱。ご時世がご時世なだけに嫌な予感を覚えながら市販の風邪薬を服用。
一時は落ち着くも、夜には再び38℃の発熱。
そして味覚に若干の違和感を覚え「あ、これはあかんやつやな」と覚悟を決めた。

8/22(日)
朝起きると熱は平熱に、「風邪だったのか?」と思ったのも束の間。スポーツドリンクの味が前日以上に薄くなっている。そんなに甘くはなかった。
夜には微熱が再度現れ、翌日の受診を決意。

8/23(月)
朝になっても微熱は治らず、朝一で保健所への連絡。
そこで発熱外来を紹介してもらい電話を。
この時、一時は「予約が埋まっている」と断られかけるものの、調べてもらうと一枠の空きがあるとの事。0:50からの検査を受けられることに。

病院に行くと、野外の入り口から臨時で作られた検査室へ。
プラスチックの板とカーテンに仕切られた、椅子1脚のみの空間に通されると、完全防備をした看護師さんに検査キットを渡される。
その間、周囲からは鳴り止まない咳の声が聞こえ、どこかからは妊婦さんが不安からか、涙声になりながら医師の質問に答える声が聞こえる。

医師の問診が終わり、解熱剤を受け取り帰路へ。自宅で食べたサンドイッチの味はもはやないのか、願望で感じているのかがわからなくなる。

夕方、検査結果の電話が病院から。陽性を告げられ、僕はニュースで見ていた「陽性者」の1人となった。

ここからは同居する父親に移さないために、部屋での隔離生活が幕を開ける。

8/24(火)
陽性者となって最初の朝。ニュースで流れる有名人の感染の話題が人ごとに感じられなくなるという心境の変化が起こる。
体調は安定をしているものの、やはり味の薄さが不安を駆り立てる。

そして保健所からの連絡が。いろいろな注意事項や問診を受け、自宅療養なのかホテル療養となるのかは、区の保健センターから連絡があり、そこで指示があるとのこと。連絡を待つことに。

8/25(水)
少しばかりの息切れが目立つように。目立つところはそこくらいでのんびりと過ごす日々を送る。

8/26(木)
この日身体に大きな異変が。嗅覚が完全に麻痺をしたのである
今まで匂いをしづらいと思った事は人生で何度かあったが、今回は違う。香水の匂いが全くしない。
これは今回の症状で一番ビビった出来事。味覚は薄くなってはいたものの、微かに味を感じることができたが、嗅覚は完全に機能を失ったのだ。
これはこの文章を書いている今現在も、微かにしか回復をしていないため、長い付き合いになるのだろうと覚悟を決めた次第だ。

8/27(金)
ようやく保健センターから連絡が。
ホテルの手配が療養期間終了後になるため、自宅療養が決定。この時に改めて、陽性者の急増を身をもって知る。
この日から最終日までは、毎日看護師の体調チェックの連絡が来るくらいで、特に変化はないので割愛をする。

8/31(火)
療養期間最終日。いつも通り看護師さんからの問診をし、晴れて明日より外出の許可が降りる。
この時、電話の最後で「ご協力頂きありがとうございます、連絡が遅くなったりご不便おかけして申し訳ありません」と言われたが、逆に申し訳ない気持ちになった。
同時に、改めて患者の急増により、機能をしない現場の実態というものも感じたように思う。


今回自分が陽性者となり思ったことは、コロナはすぐそばにいるという事だった。
自分も、身近な友人から発生したことにより、気をつけなければいけないと思っていた矢先の出来事で、気づいた時には手遅れというのが実情だった。

対策を万全にしていてもも「なるものは仕方がない」と腹を括るしかないのかもしれない。
そして、自分がかからないための対策よりも、いざ自分がかかった時に「周りにうつさないための対策」の重大さが身に染みた10日間のように感じる。

コロナは自分の想像以上に近くいる、この言葉を頭に入れ、明日からを改めて過ごそう、という言葉でこの文章を絞めようと思います。

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