RECONの美学(SUPERSTAR編)

画像1 adidasの定番モデルにはそれぞれ『RECON(リコン)』という上級グレードが存在する。上級とは言っても通常版の15,400円に対して16,500円とか17,400円なのでさほど大きな差額ではない。その程度なのでパッと見た目ではグレードの違いを感じることは難しいのだが、別名『大人のための高級スニーカー』と呼ばれる理由がちゃんとある。
画像2 Stansmithと同様にこのSUPERSTARにも外観的な通常版とRECONの相違点が1ヶ所ある。それはくるぶし部分のサイドステッチの有無で、RECONにはそれがないためにすっきりとした印象となっている。さすがは大人のスニーカーと呼ばれるだけあって引き算の施し方が渋い。
画像3 【所有品の画像】これが通常版、ご覧のようにステッチがある。それ以外ではロゴが押型+着色か、単に着色か程度の違いしかなさそうに見える。ところが皮革にはプレミアムレザーが採用されており繊細で上質、同じホワイトでも通常版とは発色が違う。さらに靴ヒモを外せば、肌触りの良い薄皮が裏側にも総張りされていることに気づく。またライナーのかかと部分にはスエードが採用されており歩行時の安定性が高められている。
画像4 というわけでいまひとつ地味な高級版ではあるが、ぜひ一度だけでもRECONを履いてみて欲しい。足を入れて歩き始めた瞬間に感じるプレミアム感を文字で表現することはできないので。
画像5 【所有品の画像(外箱)】SUPERSTARの場合、RECONでも外箱は通常のものと変わらない。STANSMITHのRECONだといかにも高級な白い化粧箱なのだが。それにしても国内専門店で購入したのにこの外箱の痛みはどうしたものか。どうせバイヤーが海外で買い付けたものなのだろうが残念な気持ちになる。
画像6 【所有品の画像】通常版にはサイド部分の内張りがなく、アッパー皮革の裏面がそのまま見えている。
画像7 【所有品の画像】RECONの場合はいかにも肌触りのよい薄皮で総張りされている。
画像8 【所有品の画像】インソールも違っていて、かかとにクッション材が埋め込まれている(左)のがRECON、右の通常版もスエード調で悪くはない。なお、ここらへんは年代とともに改良されているパーツである。

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