最初に買ったミラーレス(X-T30)

画像1 初めて購入したミラーレス一眼はこのXT-30で、2019年の3月に発売されたモデルである。 それを同年の11月、最安値&キャッシュバックキャンペーンのタイミングでポチった。 大昔に使ってたコンデジはガジェットとしてのデザインと使い勝手の良さが気に入って3台続けてFUJIだった。 そして一眼レフ時代はNIKON派となった私だが、同社からD三桁シリーズをOEM供給受けていたFUJIのことはずっと気にしていた。
画像2 やがて独自のマウントを開発したときには、いずれまたFUJIのカメラを所有することになるだろうと漠然と予感した。 しかし当時の私は高速で動くものをピンボケしないで撮ることが最優先だったし、大きくて重たいレンズを着けて持ち歩くこともまったく苦ではなかった。 そんな私からすると「ミラーレス = コンデジに毛が生えた程度のお手軽カメラ」という認識。 何度か店頭で試写してみたが、どうもヌケが悪くてもっさりした電子ファインダーには馴染めなかった。
画像3 月日は流れ、サーキットでF1マシンを撮るときはともかくとして普段使いの機材は軽量コンパクトであるべきと思うようになった。 ピントが合わないのは困るがAF速度が少々遅くてもスナップ撮影には影響ないので、あとはレンズ交換ができれば良いと。 そして2019年2月に訪れたCP+でミラーレス一眼の進化を目の当たりにしたことが購入の決め手になる。
画像4 鉄道写真家がSONYのステージ上で、バリピンで爆速なAFだと熱弁しながら作例を紹介しているのを見て驚いたのだ。 さっそくあちこちのブースを巡ったが、直感的に操作できる物理ダイヤルを軍監部に備えたFUJIのX-T3に目が止まった。 道具としての性能だけで判断するならSONY一択だっただろうが、それだと私にとっては素っ気ない。 できるだけマニュアルで設定したいので物理ダイヤルは多いほうが良いし、見た目もクラシカルなほうが所有欲が満たされ愛着を持てるはずだと思い至った。
画像5 ところが意外だったのはX-T3の価格の高さ。 ミラーレスは構造が単純なぶん安いという先入観があったものだから、20万円近くもするとはびっくりだ。 レンズだってAPS-C専用にもかかわらず高い、アルミを多用した筐体とはいえ。 というわけで、X-T3の小型廉価版として発表されたばかりのX-T30が値下がりするのを待って購入しようと決めた。
画像6 こうして購入に至ったわけだが、自分が所有して撮影するまでは「FUJIの色がエモい」という意味を理解できていなかった。 RAW現像しなくてもJPEG撮って出しのままでも十分に満足出来ると聞いてはいたのだが。 それが分かったのが国際フォーラムの天井を撮ったこの写真だった。 肉眼で見るよりも断然美しいではないか、コントラストも絶妙で暗部の色乗りもしっかりしている。 これまで使ってきたカメラだと、モードをVIVIDにすれば派手派手しくはなるがこういう趣のある写りにはならない。
画像7 それからというもの、写りを確かめるためにいろんなものを撮りたいという欲求が膨れ上がった。
画像8 こういう明暗差を見つけるとついついカメラを向けてしまう。
画像9 派手に明るく撮りたいときはベルビアに設定して露出設定ダイヤルをグリグリと。
画像10 看板を撮る機会も増えてしまった。
画像11 私が持っている唯一の現行モデルだが、月末のCP+から春までのあいだに後継機が発表されるとの噂がある。次世代型の3150万画素センサーが搭載されるけどIBIS(手振防止)は採用されないとか言われている。しかしX-T4とX-S10の中間に位置するモデルなのにIBISが搭載されないなんて本当かなぁ。まあ個人的には電子ビューファインダーが上位機種並みの解像度になれば嬉しいのだがさすがに無理か。
画像12 実際にX-E3、X-T30、X-T3の3台を用途別に満遍なく使ってはいるが、どれが一番お気に入りかと尋ねられれば即座にX-T30だと答える。理由は「私の身の丈」に合っているから。X-E3は気軽に持ち歩けるが絶好の被写体を見つけたときには設定に手間取ってしまう。一方のX-T3はダイヤル(感度、シャッター速度、露出)と絞りリングという4つのギミックを物理的に操作できるので非常に扱いやすいが、いかんせん重い。 肩や首にかけずにリストストラップで持ち歩く私の問題なのだが。
画像13 X-T3との操作性の違いを強引に挙げるなら、ISO感度調整の専用ダイヤルがあるかないかだけのこと。もちろん電子ビューファインダーのサイズと解像度、合焦性能などは劣るが、それくらいならぜんぜん我慢できる。 あとは後継機が動画撮影者寄りにならないよう祈るばかりだ。バリアングルなんて要らない・・X-E4のような180°回転チルトで十分ではないか。

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