ブレてしまったSUPERSTAR 80s の定義(adidas)

画像1 誕生50周年を迎えたSUPERSTAR。これまで私は、商品名に80sが付いているのに70年代のデザインだとか云々書いてきた。どうやら『80s』の定義が曖昧になっているような気がしてならない。なのでその理由を留めておく。なぜなら80sシリーズが廃番になるとの噂があるからだ。
画像2 【1969~1970年】これ以前から同じモデルはあったが、SUPERSTARと命名されたのは1960年代の終わりだった。今や象徴となっているシェルトゥ(つま先カバー)やサイドの補強を兼ねたスリーストライプスはこの当時からのものだと分かる。つまり50年ものあいだ不変のまま継承されている機能美なのである。
画像3 【1970~1972年】サイドに刻印された金文字ロゴが水平から斜めに変更され、少しだけシュータン(ベロ)が伸びた以外に見た目の大きな違いはない。なお、この年代までの特徴はヒールパッチ(かかと上部)にロゴがなくてが小さいこと。
画像4 そしてこれが現在愛用しているモデル(CQ2475)である。
画像5 ちょうど2年前に発売されたものだがサイドのロゴはゴールドで、ご丁寧にビンテージっぽいかすれた印字を施している。ヒールパッチも小型になっていて・・見るからに前述の70年モデルそのものではないか。私が知る限りでもっともリアルに復元されているのがこのモデルであり、だからこそ履きたいと思って購入したのだ。つまり50年前の履き心地を体感していることになる。それにしても解せないのはこれの商品名が『SUPERSTAR OG』、つまり単にオリジナルスが扱っているモデルという意味。どうして70sと命名しなかったのだろう。
画像6 ちなみにこちらのシューズはRECONグレードのものだが、こっちは『SUPERSTAR 80s』となっている。これだって明らかな70年モデルの復刻なのに・・謎は深まるばかりだ。
画像7 【1972~1975年】いまや現行モデルのほとんどに採用されているが、ヒールパッチにトレフォイル(三つ葉)ロゴが刻印されたのはこのころから。個人的には、後ろから見ると野暮ったく感じてしまうために好きではない。
画像8 これを見てほしい。ヒールパッチは72年以降のモデル、それ以外は70年までのモデルを復元している。なのに商品名は『80s』になっていて。 紛らわしいからマジやめて欲しい。
画像9 これがトレフォイルロゴ入りのヒールパッチ。 ここまでつらつらと書いてきたが、結局は80sと名付ける定義がはっきりしていないのだ。なので80sの廃番については大いに賛成。その代わりに正当な復刻版として『70s』シリーズのデビューを強く願う。

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