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「縁」=「円」

facebookやInstagramの方で流行している「プッシュアップチャレンジリレー」の二度目のバトンが昨日戻ってきました。

ルールは「『腕立て伏せ6回』の動画をアップし、『6人』の方に回す(10回バージョンの方もあるみたいですが)」というものでしたが、私と次の方の行き違いから「柔道家or柔術家」「道衣を着て」というルールが加わり、その後も微妙な変化も加わりながらも拡散し続け、一週間前に投稿した時にはこんなことになるとは思ってもみませんでした。

ベーシックなものはもちろん、アクロバティックな強度の高いやり方から仮装しながらというユーモアのあるもの、お子さんやご家族と一緒にというアットホームなものなど、さまざまな投稿を目にしながら「守破離」という言葉が思い浮かんだと同時に柔道や柔術の技術も発展してきたのかな、と思いました。

また、外出自粛の中、道衣を着る機会もなければ、仲間と会うこともできないという「非常事態」という状況も流行のひとつの要因だと思います。家庭や職場(もしくは学校)という日常生活以外の、道場(もしくはジム)という非日常空間を楽しんでらっしゃった方々が、いつも間にか非日常が日常のものとなり、道衣を着ていない禁断症状(笑)が出てたと同時に、会えない仲間が元気でいるのが確認できたり、楽しそうだったり、コメントでコミュニケーションできたりと、SNSを通じて仮想道場的な場が展開されていた気がします。この点で、オンライントレーニングの可能性が広がったと思います。

身体接触の伴う競技はそうでない競技に比べて、より相手と深く通じ合えるものと個人的に思っています。柔道や柔術はまさにそうであると同時に、ネット上だけでは限界もあります。ネット上で繋がった「御縁」が「円」となって戻ってきた今、実際に襟を交えることで、その御縁をより深いものにできる日が1日も早く来ることを心から願っています。この難局をみんなで一緒に乗り越えたいものと思います。

ちなみに、チャレンジ2回目ということで今回はバトンをお渡ししませんでした。本当は、先日お会いした際に「明るく楽しそうな人のところに人は集まる」「苦しくても、頑張っていれば、人が助けてくれる」ということを教えてくださった方にお渡ししたかったのですが、「貴様❗俺にバトン渡すなんて100年早いわ❗」と気合い入れられそうで、その勇気がありませんでした。あの方だったらひとりで6人以上の気合いとパワー持ってらっしゃるんだけど…。

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