カバチタレ!法律を武器に理不尽と立ち向かう!!
行政書士を題材にしたマンガ「カバチタレ!」シリーズ化され、1999年から2021年まで、モーニング誌に連載されました。行政書士事務所を舞台にして、主人公である田村勝弘が様々なトラブルに葛藤しながら、法律知識を用いて依頼人を守っていくというストーリーです。
カバチタレ!の最初のストーリーは、ビル清掃会社を即日解雇された主人公の田村が偶然、行政書士事務所を経営する大野に出会い、「未払い給与と法で保障されている解雇から一か月分の給与」の請求書を内容証明郵便で、同会社に郵送し、その支払いを受けるというものです。内容証明し郵便は、その名のとおり、内容を郵便局が証明するもので、「伝えた、伝えない」というトラブルを避けるものです。
同郵便には、支払いがない場合、労働基準監督署に通報すると書かれていましたが、同基準書は、労働者の権利を守る官庁です。経営者は、同基準署からいわゆる「ブラック」とみられることを恐れており、労働者の方の駆け込み寺のような存在です。
田村の要求は、法で保障されたものですが、やはり法を知らないと泣き寝入りしてしまいかねません。一般の人が内容証明郵便を書くのは、ちょと難しいかもしれませんね。そこを行政書士が手助けする(大野は田村のスーツを汚したかわりに無報酬で書きましたが、本来は報酬が発生します)わけです。郵便局で払う郵便料自体は1300円くらいになります。
ここでは、「一枚の紙きれ(内容証明郵便)が人の人生を変えることもある」「法律が大人の喧嘩の武器」(法治国家ですから)などとカッコいいセリフが出てきて、田村は、「困っている人を助けることができる仕事」とやりがいを感じ、大野の事務所で働くことになります。
カバチとは理屈で、タレは話すという広島の方言です。そう物語の舞台は広島、読者は、田村に感情移入しながら、法律のカバチと人生が変わる人々の物語を楽しく読み続けるというわけです。
私は、人は人生の節目節目で実は法律と向き合っている、そんな感じもします。泣き寝入りせずに法律を武器にすれば、理不尽と立ち向かうことができます。これから田村のカバチと彼の成長と、法律の知識(少しですが)を書いていけたら、と思います。
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