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 先の議員選挙の公報や政治活動のチラシに「景観」の向上を訴えてきました。恐縮ですが、私は、ふじみ野市では数少ない?「景観」を明確に訴えてきた議員の一人であります。景観、都市の景観を調べるには、やはり、国内外の多くのまちを訪れる必要があります。机上やネット上の空論では景観はわかりません。バックパッカーとして世界を旅し、JR全線を乗車した私、僭越ながら、今年の都市景観大賞について、ノートに報告させていただきます。
 本年5月末、都市景観大賞が選定されました。上の国土交通省のHPに記事がアップされています。

 都市景観大賞には、「都市空間部門」及び「景観まちづくり活動・教育部門」があります。公共的空間と建物等が一体となって良質で優れた都市景観が形成され、市民に十分に活用されている地区を対象にした「都市空間部門」と、地域に関わる人々が景観に関心をもち、自らの課題として捉え、その解決に向けて活動できるよう意識啓発、知識の普及、景観制度を活用した取組等による活動を対象にした「景観まちづくり活動・教育発部門」の2つでございます。
 
 ここでは、都市空間部門をみてみましょう。ここでは3つのまちを紹介します。ほかの受賞作や過去記事もみてみてね!まずは、大賞を受けた高松市屋島の講評です。

国土交通省HPより。以下同じ

再生+景観デザイン+現代建築+交流拠点
○大きな共感を得て大賞に選ばれたのは、かつての名声を失いつつあった著名な観光地を見事に甦らせた「高松市屋島地区」である。山麓から
山上までの道筋は既存施設も活かしつつ景観デザインの力で快適なアプローチに再生され、山上に創られた曲線を描いて大地に並走する美しい現代建築・交流拠点施設からは圧巻の眺望体験が得られる。この由緒ある名所に潜在する可能性を引き出し、官民一体となって自然と歴史が対話するスケールの大きな景観形成を成し遂げた粘り強い努力とその手腕に審査員一同、深い感銘を受けた。



特別賞を得た阪急神戸三宮駅周辺地区の講評です。

意欲的なデザイン+震災前外観を再生+賑わい空間・回遊性
○ 次に高い評価を獲得したのが「阪急神戸三宮駅周辺地区」である。阪急神戸三宮駅周辺の既存の空間的コンテクストの上に、意欲的なデザインで市民に親しまれる駅前広場を創出し、そこに震災前のビルの外観を駅ビル低層部に再生して象徴を甦えらせ、さらに背後に続く高架下店舗とその通りを美しい賑わい空間に転換して回遊性を生み出した一連の事業は、まさに歴史を刻んだ都市空間再生の取り組みの一つの金字塔と言える。大賞にも匹敵する価値を持つこの地区には、準グランプリともいうべき特別賞が授与された。




最後に、優秀賞の流山市おおたかの森駅前の講評です。

回遊性+デザインボキャブラリー+都市地形・アクティビティ
○興味深い点はしりとりのように計画が連係し、点描画のように点が線となり面となって街並みが形成されてきたことである。駅舎内を貫通してでき
た南北自由通路、商業施設と駅舎をつなぐデッキは回遊性を向上させ、外装のデザインボキャブラリーの共通化、高架下のグリーンパスや、進行中の森のプロムナード計画は地域の一体感や連係を高めている。最後のピースと位置づけられた商業複合施設 FLAPS と広場リノベーションの優れたデザイン性は駅前広場に山と谷の新たな都市地形を生み出し、駅前のアクティビティの向上に大きく貢献している。



 昨年、まちの活性化の勉強会を3回行いましたが、関係機関や団体を含めた市民のみなさんの反応はあまりありませんでした。「孤掌、鳴り難し」とは、西郷隆盛が亡くなった後、副島種臣が述べた言葉ですが、少しでも市民のみなさんにご支援いただければありがたく思います。

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